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11月初旬、東京のプリンスパークタワーでVINEXPO NIPPONが開催された。VINEXPOというのはボルドーで2年に一度開催される巨大なワインサロンで、世界中のワイン・スピリッツ業界関係者が集まるイベントだ。今年初めて日本版として開催されたヴィネクスポ・ニッポンには約500のブランドが参加。フランスだけでなく、イタリア、スペイン、アメリカ、チリなど、世界中の生産者や輸入業者がブースを出していた。 シャンデリアがまばゆく光る会場内にはシャンパーニュのブースもいくつかあった。その中でもひときわ味が際立っていたのがメゾン・マイィのシャンパーニュ。数あるメゾンを試飲した中でも一杯目の香りからこれは違うと思わせる。メゾン・マイィはシャンパーニュ地方のモンターニュ・ド・ランス地区のコーペラティブの生産者。シャンパーニュには17のグランクリュ(特別質の良い畑)があり、マイィというのはグラン・クリュの名でもある。こちらのメゾンはグラン・クリュとして認定された畑でとれたブドウでシャンパーニュを生産。シャンパーニュの法定熟成期間は15ヶ月以上だが、一杯目に提供された「ブリュット・レゼルヴ」でも3年熟成させるという。香り高く、口に含むと酸がキリっとしており、泡が非常にクリーミーできめ細か。これでスタンダードなレベルというから本当に驚きだ(7020円)。「ブリュット・ロゼ」は、こんなにバランスのとれたロゼ・シャンパーニュがあるのかと驚く程すっきりしていて飲みやすい。ほんのりと甘みがあり、泡が非常にきめ細か(8748円)。90%ピノ・ノワール、10%シャルドネで、5年熟成。食前酒としても、フルーツソースをかけた豚肉などと合わせてもおすすめだ。三越や輸入業者のオエノングループのウェブサイトでも購入可能。 このブースの裏側には、同じくオエノングループが扱う初代世界最優秀ソムリエ、ジャン・リュック・プトー氏セレクトのワインのブースがある。プトー氏はフランス各地を歩き、知名度がまだ低く、小規模な生産者のワインを探しまわっているという。お墨付きとしてサインしたワインは日本に30種類、フランスには約100種類。日本では千円台のワインは当たり外れがあり、ワインってこんなものかと思った経験は誰にでもあるだろう。だが安くても素晴らしいワインがあるのを知ってほしい、という情熱で、プトー氏は値段以上の価値を保証できるワインをセレクトし続けている。赤ワインのバルディック・カベルネ・ソービニヨンは甘みを感じ、飲みやすく、赤ワインを常備したい人のデイリーワインとしておすすめだ(1370円)。「ブルゴーニュ・ピノ・ノワール アンリ・ラリュ」は口当たりが非常に軽やかで飲みやすく、ピノ・ノワールらしさに心地よく浸っていられる(2800円)。 [pro_ad_display_adzone…

9月中旬、東京のマンダリン・オリエンタルにて「バリュー・ボルドー 2014」の試飲会が開催された。バリュー・ボルドーというのは1000円~3500円までの約5千本のボルドー産のワインを、著名なソムリエやワインスクール講師等10名が銘柄を隠してテイスティングし、上位100本にランクインしたワインのこと。バリュー・ボルドーとして選ばれたワインは丸い金色地に「2014 VALUE BORDEAUX 100」と書かれたシールやタグ付きで販売できる。 [pro_ad_display_adzone id= »1569″]…

2014年6月中旬、東京、白金台の八芳苑にてフランス産食品・飲料展示商談会が開催された。併催された来日出展社26社によるフランスワイン試飲展示会では、数多くのロワールワインが待ち構えていた。 ロワール地方は全長1000キロ以上のロワール川流域に有名な古城が点在する地方。美しい城だけでなく、AOCワインのフランス第3の産地としても有名だ。生産するワインは赤、白、ロゼにスパークリング、甘口ワインまで幅広い。広大なロワール地方のブドウ畑はペイ・ナンテ、アンジュー&ソーミュール、トゥレーヌ、中央フランス地区の4つの地域に大別される。 ロワール・プロポリエテのブースで « Muscadet sèvre…

今年も千葉の幕張メッセで、アジア最大級の食の祭典、Foodex Japanが開催された。3月4日から7日までの4日間で約7万5千人の食の関係者が訪れ、フランスからは農務大臣も訪れた。70を超えるフランスブースは、数多くのワインが並んでいるが、もちろんフランスの食の魅力はワインだけでは語れない。 Sopexaのブースではフランス料理のデモンストレーション、他にもブルターニュ地方の海藻、バイヨンヌの生ハム、シャンパーニュに浸して食べるランスのビスケットなど、フランス各地の食文化を発見する優れた場となっていた。 昨年に引き続き会場に姿をみせたアルザスワイン、カーヴ・ド・リボヴィレは今年も多様なワインを用意。リースリング、ゲブストラミネールに続き、勧められたピノ・グリを試飲。甘い余韻が心地よいゲブストラミネールの後味を、スッキリ、さっぱりしたピノ・グリがさわやかに洗い流す。次に勧められた白ワイン、「ピノ・グリ 2008 ヴァンダンジュ・タルディヴ Pinot Gris…

11月6日、美しい日本庭園のすぐ横で、ボルドーワインの試飲会が開催された。東京、八芳園を会場にした、グラーヴとペサック・レオニャンの14の生産者による来日試飲会。約200名のワイン業界関係者たちが、グラス片手に真剣にワインと向き合い、生産者と話していた。 この試飲会には私たちがフランスで出会った3つのシャトーも参加。早速シャトー・ブラウンのアガットさんに再会し、「Château Brown シャトー・ブラウン 2009」の赤を試飲。こちらはカベルネソービニヨン40%、メルロー56%、プティ・ヴェルドー4%。スモーキーな香りが特徴的で、後味がとてもふくよか。厚めのステーキによく合いそうだ。 その向こうにはシャトー・ド・セロンのブースがある。試飲した白ワイン「Château…

11月8日から10日の週末に、東京の赤坂サカスで「ボルドーワイン収穫祭」が開催された。このイベントはボルドーで開催されている »Bordeaux Fête le vin »の日本版で、昨年に引き続き2回目の開催となる。ボルドーでは30万人もが集まるというこのイベントは、香港、ケベックなどでも開催され、世界に広がりをみせている。今年の来場者数は3日間で約3千人。ボルドーワインを愛する人にはたまらないこのイベントの認知度は、今後上がっていくに違いない。 [pro_ad_display_adzone…

いつの日かシャンパーニュを思う存分楽しんでみたい。シャンパーニュまで行ったら沢山堪能できるのかしら?そんな想像とは裏腹に、外国まで足を運んでみても高いものはやっぱり高い。シャンパーニュのメゾンまでわざわざ足を伸ばしても、テイスティングは一杯700円程するのです。だけどワインの国のフランス、探せばやっぱりあるんです。値段を気にせず存分にワインを味わえる場所。なんと40社以上ものシャンパーニュをたった1日で味わえる。それが「グランド・テイスティング」。 映画に映画祭があるように、ワインにはワイン祭という気持で楽しんでほしいという、グランド・テイスティングの開催は2011年で6回目。12月1週目の週末に、パリのルーブル美術館の地下、カルーゼル・ド・ルーブルで開催されました。週末のルーブルの地下は人、人、人!しかもパリでは珍しいことに外国人で込み合うのではなく、ほとんどがフランス人。プロもそうでない人も、仲間と一緒にワインを楽しみにテイスティングに来ています。選りすぐりのワインを集めることをうたったこのサロンには、フランスを中心とする340もの生産者が参加していて、高級な大手メゾンに加え、選び抜かれた若手の生産者のワインも味わえます。 グランド・テイスティングの入場料は一人あたり20ユーロ。入り口でリーデル社の美しいグラスを受け取ったら、あとは気になるスタンドへ向かって好きなだけテイスティングができるのです。ここではあえて地方ごとにブース分けせず、ボルドーのシャトーの隣にシャンパーニュといったように混ぜ合わすことで、先入観にとらわれないワインとの出会いを楽しめるように仕掛けていました。初テイスティングの私はフランスでのテイスティングの秘訣を教わりながら、千鳥足にならない程度に会場を進んで行きました。 ブルゴーニュの白、シャンパーニュ、ロゼシャンパーニュ、ボルドーの赤、ロワールの貴腐ワイン、コートダジュールの赤など、様々な種類を試させてもらいましたが、その中でも特に感動的だったのはアトリエ・グルメでのチーズとワインのマリアージュ。 グランド・テイスティングでは、アトリエ・グルメ、テロワール講座、マスター・クラスなど、様々なワークショップも用意されていて、私たちが入れてもらったアトリエ・グルメは、チーズとワインのマリアージュの会でした。ここでは、2種類のシャンパーニュと、アルザスワインを1杯、それにコンテチーズと青カビのロックフォールチーズとのマリアージュを楽しむというものでした。フランスが誇る選りすぐりのワインサロンの中で特にワインといったら!どれも目を見張るような美味しさでした。…