リップの長い物語 Le café Lipp

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リップはフランスの歴史に名を残したブラッセリーです。
ここはパリジャンにとっても観光客と同じく神話的な場所なのです。
リップはサンジェルマン・デ・プレが思想と政治の中心地だった
20世紀の証人です。巨大資本に統合されたとはいえ、リップは今日でも
パリのブラッセリーのシンボルです。今日でも、フランス人は、大臣か
スターに確実に出会えるだろうと思ってこの店に足を運びます。
いくつもの政府がリップでつくられ、また敗れていきました。
リップの輝かしい運命は、50年間ここの主人だったマルセラン・カゼスと
ロジェ・カゼスという人物がいなければありえなかったでしょう。何年もの間、
昼も夜も、政治家達は主人の許可が出るまで店の外で立って待っていたのです。

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ウェプレールやゼイヤーのような同郷人たちと同じく、レオナルド・リップは1870年の普仏戦争の翌日からカイザーのもとで、また失われたアルザス・

ロレーヌで生きることができませんでした。

 そういうわけで彼はパリに移住し、1880年にサンジェルマン大通り151番地に
彼の生まれ故郷に対するノスタルジーから、「ライン川岸のブラッスリー」と
名付けた店を開いたのです。

 シュークルートとビールというメニューによって、25年もの間、リップ氏は
このブラッセリーを評判ある店に仕立てていきました。

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