Browsing: ラングドックワイン

 ドメーヌ・ボリー・ラ・ヴィタレルのブドウ畑は森の中に存在する。四方を森に囲まれたこの醸造所は他とは随分様子が 違う。鳥のさえずり、樹々のざわめき、森の中にこつぜんと現れる小さな醸造所。そのすぐ横にはデッキチェアがプールサイドに並んでいる。あたりを一目見た ただけで、心地よい暮らしがあるのがすぐわかる。 オーナーのジャン=フランソワさんはビオワインで知られる人物。98年から有機栽培を始め、もう15年程になる。「ブドウ畑は全部で19ヘクタール。まわ りの山も合わせると60ヘクタールにもなります。このあたりはとても環境がよく、まわりに化学肥料を使う生産者は誰もいません。僕が造りたいのはテロワー…

ラングドック地方には地中海沿いに美しい干潟が広がる一帯がある。干潟のすぐ近くにあるペリヤック・ド・メールという小さな街の、商店が並ぶ一画からブ ドウの醗酵の香りが漂ってくる。街のど真ん中にある醸造所、クロ・ペルデュはビオ・ディナミで知られるドメーヌ。オーナーのユーゴ・スチュワートさんがイ ギリス人ということもあり、ここでは英語が飛び交っている。両腕が紫色に染まった元気な若者達。大きめのガレージのような空間に、人の背丈ほどの小ぶりの タンクが処狭しと並んでいる。醸造所、というよりも、どことなくNPOやアトリエを思わせるような雰囲気だ。 ユーゴさんがビオディナミという特別な栽培法でワイン生産を始めたのは2003年からだった。ビオディナミというのは有機栽培なだけでなく、シュタイ…

この畑はいい匂いがする。あちこちにハーブが茂り、タイムの香りが漂っている。ブドウ畑のはずなのに、鳥や虫の鳴き声が聞響き渡り、山の中に居るような心 地よい風が吹く。ドメーン・ドゥ・ラ・プローズはベルトランさんの父親が始めたドメーン。1995年からベルトランさんがワイン造りに参加し、2004年 からはビオワインを生産している。「僕がビオを始めたのは情熱でもあるし、エゴイストでもあったから。どうせ造るなら美しいものがいいと思うし、それに化 学薬品を使うのが嫌だったんだ。病気になりたくなかったからね。」2年間ボルドーでワイン造りに関わっていたというベルトランさんは、10日ごとに農薬散 布する姿を疑問に思っていた。「それにここだと事務所の中でプログラムを組むんじゃなくて、ちゃんと畑仕事ができますからね。」…

ラングドックにあるクラップという地区は、ローマ時代には島だった。すぐ目の前には地中海があり、湿地と隣接している この場所は国定公園に指定されている。「ずっと地中海のそばに自分のブドウ畑が欲しかったんです。それにモルヴェドルを育てたいと思ってたんですよ。6ヶ 月間場所を探してたどり着いたのがここだったんです。」とシャトー・ダングレスのオーナー、エリックさん。  シャトー・ダングレスは18世紀からあるシャトー。ボルドーのシャトー・ラフィット・ロートシルドで8年間醸造長を していたというエリックさんは、2002年にこのシャトーを購入。「モルヴェドルは赤ワイン用のブドウです。香りがとてもよく、タンニンがあってしっかり…