世界のトップレストラン1000軒 ”La Liste ラ・リスト” 2018, La sélection gastronomique mondiale

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12月4日、パリのエリゼ宮にて、エマニュエル・マクロン大統領臨席のもと、世界のトップレストラン1000軒を選ぶ2018年の「La Liste ラ・リスト」が発表された。「ラ・リスト」はミシュランからニューヨークタイムズ、トリップアドバイザーに至るまで、世界中の550以上のグルメ批評や食のサイトの評価や点数をひとつに統合し、世界レベルでのレストランのランキングを行うもので、今年で3年目となる取り組みだ。

エリゼ宮で開催されたセレモニーには大統領だけでなく、2年連続世界一に選ばれたフランス料理店のギィ・サヴォワ氏やアラン・デュカス氏、ヤニック・アレノ氏など、名だたるフランス人シェフが参加した。そのイメージからすると「ラ・リスト」自体も高級フレンチが延々と続くのリストのように思われそうだが、なんと世界のトップ1000軒の中で見事2位に輝いたのは老舗の寿司屋、「銀座久兵衛」。99.5点を獲得し、アラン・デュカスの「プラザアテネ」より上位となった。他にも和食店としては新橋の「京味」が98.75点、「京都吉兆 嵐山本店」が97.75点、京都の「菊乃井」、東京の「青柳」がともに97.5点と、世界最高ランクのレストランと肩を並べ、日本の和食店がいかに世界で素晴らしい評価を受けているかが浮き彫りとなった。今回のトップ1000軒のうち、和食店は134軒にものぼり、同リストに掲載されたフランス国内のフランス料理店118軒を超えている。

では本家本元のフレンチは?「ラ・リスト」を始めた国であるフランスが負けるわけにはいかないだろう。1位は2年連続でパリの「ギィ・サヴォワ」(99.75点)、3位にアラン・デュカスの「プラザ・アテネ」(99.25点)、4位はサン・トロベの「ラ・ヴァーグ・ドール」(99点)。フランス料理店は続々と並び、パリの店だと、「ランブロワーズ」、「ル・プレ・カトラン」、ヤニックアレノの「パヴィリオン・ルドワイヤン」、「ラルページュ」などがそれに続く。日本のフレンチはというと恵比寿の「ジョエル・ロブション」が98.75点と国内トップで世界5位にランクイン。その後日本の店でトップに続くのは懐石料理や寿司屋が多く、世界レベルで見た場合には和食に比べ、フランス料理は苦戦しているといえる。そんな中、銀座のL’écrin(レカン)と四谷の北島亭がともに96.5点を獲得、品川のQuintessence(カンテサンス)が95.5点と後に続いた。

 

 

「ラ・リスト」のリストを見ると、一生に一度は行ってみたいが、2度も3度も行けそうにないような店がズラリと並ぶ。発起人がフランス大使というだけあって、ビジネスクラスで世界を移動する一部の富裕層専用のリストのようにも思えてしまう。だが実はこのリストは無料で見ることができ、誰でもホームページやアップルストアのアプリをダウンロードすれば読むことができるから、毎年3千円を払ってミシュランを買うべきか悩んでいる人にもおすすめだ。しかも、実はトップ1000軒のみならず、その他15000軒分のリストも存在するという。そのうち1万軒は「Coups de Cœur クー・ド・クール」というカテゴリーに分類され、リーズナブルな価格で素晴らしい料理が堪能できる店が選ばれており、基準も料理の品質だけにとどまらず、内装や建築、歴史や地元の食が味わえるなど、旅行先での食を満喫したいが高級レストラン通いは無理、という人のお財布にやさしいセレクションになっている(こちらはプレミアムバージョンへの登録が必要)。

「ラ・リスト」を見ていると次はどこの国へ行こうか、あの国に行くならこの店だけは行ってみよう、とこの先への夢が広がりそうだ。まずは東京に世界2位の店があるのなら、日本人が入る余地があるうちに銀座久兵衛に足を運んでみてはどうだろう。超高級レストランが並ぶ1000軒の「ラ・リスト」の中で、久兵衛は、実は昼は4千円、夜も1万円からのコースがあるという異例な存在で、今まで食べてきた寿司は一体何だったんだろうと思わせてくれる、驚くほどの味わい深さに感動できる店なのだ。

2018年のLa liste
(写真協力:フランス観光開発機構)

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