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いつの日かブルゴーニュのブドウ畑を訪れたいと、夢見たことはないだろうか。遥か彼方に思える夢も、決意さえ固めてしまえば意外と道は開かれている。 運転できる人もいない、知り合いもいるわけじゃない、でも黄金の丘を見てみたい!そんな人にはディジョン発のツアーがおすすめだ。ブルゴーニュ地方の首都、ディジョン市の観光局はブルゴーニュワインに関する数多くのツアーを手がけている。赤ワインの銘醸地として世界に名を轟かすコート・ド・ニュイを巡るツアーはほぼ毎日運行されており、午後の半日ツアー「ブルゴーニュの伝説 ワインとチーズのマリアージュ」はワイン初心者向の設定だ。  ディジョン駅付近からワゴン車に乗り込むと、運転手兼ガイドのイザベルさんが英語で説明開始。「ブルゴーニュ地方で主に栽培されているブドウ品種は4つ。白ブドウはアリゴテとシャルドネ、黒ブドウはガメイとピノ・ノワールです。」アリゴテは酸味が強く、ブルゴーニュ・アリゴテというAOC名で販売されており、ブルゴーニュ名物のアペリティフ、キールの材料として欠かせない。もちろんメインのブドウ品種は白ブドウのシャルドネと黒ブドウのピノ・ノワールで、コート・ド・ニュイで栽培されているのはほとんどこの2品種だ。市街地を抜け、一通りの説明が終わった頃にはグラン・クリュの道に到着。車の両側に広がるなだらかな丘に、あのブドウ畑がどこまでも続くことになる。…

ロワールはフランス第3位のワイン産地。全長1000キロ以上の広大なロワール河のまわりには、68ものアペラシオンが存在している。透明感ある白ワイン から黒みをおびた赤ワインまで、あらゆる種類のワインがある。絶対的な静寂から野性的な顔まで見せるロワール河同様、スティルワインから発泡性ワインま で、多彩な表情があるのもロワールならでは。ロワールワインを表すのはまさに多様性だといえる。 ロワールワインはフランス南部のコート・デュ・ローヌやラングドックのワインとは対照的に、アルコール度数は低め。この地方の特徴的な品種としてはムロ ン・ド・ブルゴーニュ、シュナン、ガメイなどが挙げられる。ロワールワインは「フランスの庭」と呼ばれる華やかな地域で王達の色恋沙汰に付き添い、詩人に…

ブルゴーニュワインが日本人に好まれるのは、繊細な味わいだけでなく、歴史やテロワールとの結びつきにもよるのだろう。というのもブルゴーニュワインの名声は、品種とテロワール、そして造り手とが合い重なって形成されているものだから。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン等の複数品種をアッサンブラージュするボルドーワインに対し、ブルゴーニュでは赤ワインにはピノ・ノワール、白ワインにはシャルドネの単一品種を使用する。ブルゴーニュ地方では白ワインが60%、赤ワイン40%の比率で生産されている。 ブルゴーニュワインはヨーロッパとフランス の歴史に深く根ざした、世界で最も歴史あるワインのひとつ。千年前、まだ領主達の手に権力が委ねられており、フランス国家が小さな領地しか支配していなかった時代、僧侶達は修道院を建設した。ブルゴーニュではクリュニー会とシトー会の修道僧たちが品種を選び、土壌や気候の違いによってコート・ドール地区の畑 の境界を定めることで、偉大なワインのベースを築く。15世紀にフランス国王より強い権力を持っていたブルゴーニュ公爵の果たした役割も見逃せない。彼は ピノ・ノワールの価値を認め、ガメイという多産で現在ボジョレー地区の主要品種となっているブドウの栽培を禁止する。今日でもブルゴーニュのグラン・クリュは修道僧たちが区切った、石塀で囲まれた畑の小区画を継承している。石塀に囲まれた小区画は「クロ」と呼ばれる。…

アルザスはフランスの北東部でドイツと国境を接する地方。歴史的に豊かな鉱物資源を求めてフランスとドイツとの戦いが続き、あるときはフランス領、あるときはドイツ領となっていた。伝統的な家屋の造りは赤、黄、青など色とりどりの外壁と、それを縦横に支える焦げ茶色の太い柱が特徴的で、家の外にはふんだんに赤い花が飾られている。 おとぎ話から出てきたような可愛らしい街並の背景をよく見るとブドウ畑が広がっている。アルザスはフランス屈指の白ワインの産地として有名で、ヴォージュ山脈の丘陵地を約100キロに渡り、ブドウ畑が続いている。フランスで一番降雨量の少ない産地としても知られ、それゆえビオ(有機栽培)ワインの生産量はラングドック地方に続いてフランス第2位。アルザスワインの特徴は白ワインがメインなこと、基本的に単一品種で造られており、品種名をラベルに記載すること、それからワインの瓶がフルート型で、縦に細長いことが挙げられる。 アルザスワインの良さは何と言っても日本の食との合わせやすさ。ボルドーやコート・ド・ローヌの赤ワインと異なり、ワインのためにメニューをあれこれ考える必要もなく、普段の食事にさらっと馴染む。AOCアルザスで使用が許可されている7つの品種の中で、特に有名なのはリースリングでキリッとした酸が特徴的だ。日本の大抵のワインショップではアルザスのリースリングが1本は置かれている。とはいえ何もアルザスはリースリングだけに限らないし、リースリングも酸が特徴的なものだけとは限らない。アルザスにはよりレベルの高いワインを生み出す「グラン・クリュ」という特級畑が51カ所存在している。「グラン・クリュ」のリースリングは味わいもより豊かで丸みをおびて、特別な日の料理と合わせるのにもってこい。ほんのり香ばしい香りが特徴的なピノ・グリは和食にも軽めのフレンチにも合わせやすく、是非おすすめしたい品種の1つ。華やかでエキゾチックなアロマが特徴的なゲヴェルツトラミネールは、エスニックな料理や揚げ物にも向いている。 アルザスで伝統的に造られてきた瓶内二次醗酵のスパークリングワイン、「クレマン・ダルザス」は、フランスの発泡酒市場においてシャンパーニュについで第2位の売上高を誇る。「クレマン・ダルザス」は日本ではあまり馴染みがないものの、キリッとしたシャープな酸が喉の乾きを癒し、心地よい気分にしてくれる。コストパフォーマンスが高く、品質の優れたものが多いので、見つけたら是非一度試してみてほしい。フランスでは簡単に手に入るので、ちょっと贅沢気分を味わいたい日におすすめだ。ブドウ品種は白のクレマンではピノ・ブラン、オーセロワなどを使用。ロゼの場合はピノ・ノワール100%。…

ペサック・レオニャンというアペラシオンは1987年に、グラーブという大きな地域のアペラシオンと、自分たちの生産するワインを区別したかった者たちが中心となって創設したもの。ペサック・レオニャンのテロワールは特徴があり、斜面が水はけの良さを保ち、辛口白ワインだけでなく、偉大な赤ワインづくりも可能にしています。 赤ワインは繊細さとアグレッシブでないタンニン、若いワインではプルーンの香り特徴的。時が経つにつれ、スモーキーな香りが際立ちます。白ワインはフランスのワイン生産地の中で最もエレガントなものの1つとして認識されています。ふくよかで豊かな味わいがあり、長期保存用にも適しています。 ペサック・レオニャンのシャトー・オー・ブリヨンは、メドック以外で唯一、1855年の格付け時から赤ワインのプルミエ・クリュとして格付けされているシャトーです。 ペサック・レオニャンのシャトー・ラトゥール・マルチヤック Château…

グラーヴはガロンヌ川沿いの、川の左岸に位置する地域。グラーヴはボルドー市街地の郊外でもあり、ボルドーの中でも一番歴史あるのブドウ栽培地として知られています。特に外国への知名度は昔から一番高いのです。 グラーヴ地区はペサック・レオニャンのアペラシオンによって二分され、ソーテルヌ、バルサック、セロンという貴腐ワインのアペラシオンを内包しています。グラーヴという名前が示しているように、この地域で特徴的なのは、川の流れによってできた、砂と小石の多い土壌。ここではボルドーの伝統的なブドウ品質を用いた赤、白両方のワインが生産されています。 赤ワインはエレガントで繊細、年を重ねるごとに強くなるスモーキーな香りが特徴的。白ワインは生産量の30%を占めており、力強く、肉付きのよいワイン。熟練した技術で樽熟成された白ワインは非常に素晴らしいワインとなります。

日本で「ボジョレー」といえば「ボジョレー・ヌーヴォー」と思いがちだが、実際にはボジョレー地区には特別な質を認められた10のAOC、「クリュ・ デュ・ボジョレー」が存在する。多くのクリュはボジョレー地区の小高い丘の谷間にある美しい村の名前がついている。ボジョレーのクリュには熱心なファンが おり、パリの誇りあるビストロでも10年以上前から愛されている。 日本で有名なボジョレー・ヌーヴォーは1950年代になってから登場…