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フランス料理店で、和牛のステーキを頼んだ時にブルゴーニュでは軽すぎる、でもボルドーではワインの主張が強すぎる。そう感じたことはないだろうか?そんな時はコート・デュ・ローヌのグルナッシュ主体のワインを是非頼んでみてほしい。こんなに合うワインがあったのか!と目を丸くするほど、両者の味わいを豊かに感じるマリアージュがきっと体験できるだろう。 10月6日、ザ・プリンスパークタワー東京の日本料理店「芝桜」にて、アルザス、ローヌワインと和食とのマリアージュを探る会が開催された。アルザス地方はフランス北東部に位置する白ワインの名産地。コート・デュ・ローヌはフランス南部、ヴィエンヌからアビニヨンに至るローヌ川流域の広大なワイン産地で、生産量の80%が赤ワイン。今回はいかに両者のワインが和食に合うかを示すため、「芝桜」の料理長がソムリエと協力しあってメニューを提案。アルザスの6種の白ワインには伝統的な和のスタイルに変化を加えた前菜や茶碗蒸し、天ぷらなど、コート・デュ・ローヌの6種の赤には焼き肉風の牛肉に、6つの異なるソースが提供された。 [pro_ad_display_adzone id= »1569″]…

9月16日、パリのフロマージュリー・ヒサダにて、ロックフォールチーズとコンフィ、日本のお酒とのマリアージュを楽しむ会が開催された。150年以上の歴史を誇る「ソシエテ」社の3種のロックフォールにそれぞれ合った果物のコンフィ、日本産のお酒やワインを合わせるというものだ。 ロックフォールというと高級で特別なイメージを持たれがちだが、実際には同社のチーズはスーパーで2€台から手に入り、エスプレッソ1杯の値段とさほど変らない。だからこそ、既成概念を打ち破り、より親しみやすく、日常的に味わってほしいとの想いで同社はコーヒーやウィスキーなどとの様々なマリアージュを企画。この秋からはフランスで、エピキュリアン社が作る「フランボワーズとカイエンペッパー風味のパプリカのコンフィ」と、同社の強めのロックフォール「タンプリエール」とのマリアージュを楽しむセットを販売開始。エピキュリアン社はロックフォールの産地付近に位置し、新鮮なフルーツを使い、様々なジャム(コンフィチュール)や、チーズと合わせる甘さ控えめのコンフィを生産する家族経営の会社。会場となったフロマージュリー・ヒサダはパレ・ロワイヤルの隣に位置する日本人オーナーのチーズの専門店で、両社の商品を取り扱う。この日はHISADA FRANCE社長の久田恵理さん自ら日本酒や山梨産ワインとロックフォールとのマリアージュを提案した。   [pro_ad_display_adzone…

11月11日、虎ノ門のアンダーズ東京にて、料理研究家の平野由希子さんとボルドー・インターナショナル・エデュケーターの米野真理子さんがナヴィゲートする「ボルドーワインでマリアージュを楽しむ会」が開催された。 ボルドーワイン委員会の方による最新のボルドーの状況説明の後は、平野さんによるデモンストレーション。合わせて提供される6種のボルドーワインはどれも2014年のバリュー・ボルドー100本に選ばれたもの。米野さんのテイスティングコメントに耳を傾けながら、6種のタルティーヌとの組み合わせを楽しんだ。  ボルドーワインといえば重厚な赤で、しっかりした料理に合わせるというイメージが強いだろう。とはいえボルドーでは赤だけでなく、ロゼや発泡性ワインのクレマン・ド・ボルドー、それに甘口白の貴腐ワインまで生産しており、意外と多様性に富んでいる。今でこそ生産量の約9割が赤ワインだが、1969年までは白ワインが赤ワインの生産を上回っていたそうだ。その多様性を伝えるために、今回セレクトされた6種のワインのうち赤は2種類のみで、あとは白のクレマン、辛口の白、貴腐の白、それからロゼが選ばれた。 ボルドーワインとのマリアージュというと、自分でするのは難しいと思われがちだが、タルティーヌならお手軽だ。タルティーヌはオープンサンドのようなもので、パンの上にお肉や簡単なサラダをのせるだけで華やかな雰囲気になる。マリアージュを成功させるコツは「そのワインのテイスティングコメントに出てきそうなフルーツやハーブを料理に加えること」と平野さん。 わりとこくがあるボルドーの白、「バロン・ド・レスタック」には洋梨と生ハムのタルティーヌ。ロックフォールチーズと洋梨、くるみを和えて、バターを塗ったパン・ド・セーグルにのせ、その上に生ハムをのせて出来上がり。とろりとした食感が、「バロン・ド・レスタック」にも、より一層こくがある甘口のソーテルヌ「シャトー・オー・モンテイユ・グラン・レゼルヴ」にもよく合っている。フルーティな香りでラズベリーやざくろのような味わいの、さっぱりした辛口ロゼ「レザマン・ドゥ・モン=ペラ・ロゼ」には、ホロホロ鶏とざくろのタルティーヌ。たしかにワインの味わいと共通するフルーツが1つでも入っていると、相性が良く、軽やかですっと食べられる。…

ラ・メゾン・シャスネー・ダルスはシャンパーニュ地方南部、コート・デ・バールに位置するシャンパーニュメゾン。1956年に創られたコーペラティブのメゾンで、130以上のブドウ農家が協力しあって、高品質のシャンパーニュを生み出している。コート・デ・バール地区は黒ブドウのピノ・ノワールが約90%を占めており、繊細さとフルーティさが特徴的なシャンパーニュが生み出される。 より多くの人にシャスネー・ダルスの製品を知ってもらおうと、今年の10月初旬、パリのシャンゼリゼの68 Guy Martinというレストランで、シャンパーニュと料理とのマリアージュの会が開催された。メインからデザートまで合わせるものは全てシャスネー・ダルスのシャンパーニュ。前菜のメカジキのグリルには「ヴィンテージ ブリュット ミレジメ Vintage…