18世紀の一番有名な文学カフェ プロコープ
プロコープはメニューにあるアイスクリームやコーヒーだけでなく、
独自の雰囲気でも知られていました。1689年にコメディー・フランセーズの
建物が近所に移って来て以来、プロコープはすぐに流行りの場所となり、
文学批評家や演劇批評家、小説家たちや哲学者たちの出会いの場となりました。
ラ・フォンテーヌやマリボーはここの常連でした。プロコープは18世紀の
文学カフェの中でも一番有名なカフェでした。ボーマルシェが、オデオン座で
上演されたフィガロの結婚の初演を観た観客たちの反応を待ちわびて避難したのも
プロコープです。ディドロとダランベールの会話から、百科全書をつくるという
考えがでてきたのもこのカフェです。百科全書派の出会いと思想の交流の場として、
ヴォルテールやルソーは何日もここに通い、コーヒーを囲みながら、18世紀の
自由思想の誕生をもたらすことになる、彼等の進歩に対する理想を分かち合いに
来たのです。


革命家のカフェからロマン派のカフェへ
その何年か後に革命思想が議論されたのもプロコープです。
ロベスピエールやダントン、マラーがここに集まりました。
君主制を倒すことになる思想が生まれたのもここなのです。
マラーが出版した『人民の友』という革命新聞の印刷所は
このカフェのすぐ裏です。1792年6月のチュイルリー宮殿攻撃は
ここで決意されたであろうと言われています。革命家たちの赤い帽子が
はじめて登場したのも、ベンジャミン・フランクリンがアメリカ合衆国憲法の
中の一章を起草したのもここなのです。
プロコープはその何年か後にロマン派たちのたまり場となりました。
ここにはジョルジュ・サンドやアルフレッド・ド・ミュセが姿を見せました。
またバルザックやユーゴー、テオドール・ゴティエも来ていました。
3世紀続いたプロコープはヴェルレーヌやオスカー・ワイルドたちも
同様に受け入れながら、文学カフェとしての使命をつねに維持しているのです。
ル・プロコープ Le Procope
住所:13 rue de l’Ancienne Comédie 75006 Paris
電話: 01 40 46 79 00





