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ローヌ川流域のリヨンは、常に商業と交易の街でした。リヨンは美食の首都として世界にその名を知られています。  ブションは、ブルジョワ料理の隣で誕生しました。ブションは18世紀から労働者たちが通っているリヨンの典型的なレストラン。ブションというのは、乗合馬車の馬をわらの束でこするという行為に由来した名前。ブションは和気合いあいとした雰囲気です。テーブル席はほんのわずかで、リヨンやボジョレーの料理を気軽に食べられます。内装は、チェックのテーブルクロスに布ナプキンなどシンプルなもの。ここで料理をするのはリヨンのおかみさんたち。 リヨンの料理は、豊富な肉製品と臓物料理でできています。ワインは、ローヌ地方とボジョレー地方から。沢山のチーズがアルプスから直接山を下ってきます。ブレスの鶏やシャロレーズ牛は近隣の平野から。リヨンの料理は、今日では有名シェフの店だけでなく、ビストロでも味わうことができるのです。

クネルは、2つのスプーンで成形した形が特徴的な魚のつみれで、ゆでてからソースをかけていただきます。プレーンなタイプは、小麦粉、牛乳、卵、バターと動物性脂肪を混ぜたものでできています。他にも、家禽類を 使用したものや、魚の身でできたクネルも存在します。 リヨンのクネルの中で一番ポピュラーなナンチュアのクネルは、牛の脂とカワカマスという、ソーヌやドンブという地域で豊富にとれる魚の身を合わせたもの。この地域には、中世に修道士たちが堀った沼が多くあり、養殖が盛んに行われているのです。クネルに添えられるソースは、ザリガニのバターでできています。これは甲殻をゆでて粉々にしたものからできており、赤い色をしています。このソースはクネルの味をよくするために使われます。このソースは、エンにあるナンチュアという街が発祥で、ここは皮なめしの時代にざりがにが繁栄していた湖で今でも有名です。 [pro_ad_display_adzone id= »1569″]