Browsing: ボジョレー・ヌーヴォー

11月18日(木)はボジョレー解禁! 世界中でボジョレー・ヌーヴォーが話題になる11月、ボジョレーワイン委員会は数年前から「クリュ・デュ・ボジョレー」という質の高いボジョレーワインの認知度を広めようと努力している。ボジョレーというと、どうしても「ヌーヴォー」という新酒のイメージが強く、飲むのは年に一度という人も多いだろう。とはいえボジョレー地区で生産されるワインは本当にポテンシャルが高く、かつ日本人の普段の食事にも合い、ブルゴーニュに比べてぐんとコスパの高い優れたワインなのである。 11月17日にボジョレーワイン委員会が東京、青山のラ・ロシェルで開催したテイスティング・ディナーでは、選ばれたワインをもとに川島孝シェフがそれに合う料理を考案し、フランス料理とクリュ・デュ・ボジョレーとの素晴らしいマリアージュを経験できた。ボジョレーからは、現地で「キャトールズ・フェブリエ」の支配人兼シェフソムリエを務める石塚裕介さんがzoomを通じて解説してくれた。 ボジョレーは食通の街で知られるリヨンの北に位置し、ボジョレーとリヨンの美食は切っても切り離せない関係だ。それを支えるワインがボジョレー地区に12あるクリュ・デュ・ボジョレーである。最近では日本でも知名度が上がりつつあり、サン・タムールやムーラン・ナ・ヴァンなどは時折ワインショップで見かけるようになってきた。とはいえ美食と密接な関係をもつこれらのワインを、フランス料理店で見かけることはまだ少ない。ボジョレーというと早飲みで軽いヌーヴォーのイメージが強いものの、ガメイがポテンシャルを発揮すると、並のブルゴーニュよりも味わい深いことが多いのだ。 ボジョレーは赤がメインだが、3%だけ白ワインも生産されており、ブルゴーニュの南に位置するため、白はシャルドネを使用。生産地区はボジョレーなので、ブルゴーニュのシャルドネに比べて価格はぐんとお得になる。「ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌ」の「ボジョレー・ヴィラージュ・ブラン…