Browsing: パン  朝食用のパン

世界中でフランス、特にパリの象徴にもなっているバゲットは、細長い形が特徴的。 バゲットは、フランスに19世紀に輸入される前に、実はウィーンで発明されたもの。バゲットはこの細長い形と、200~250グラムという重さ、それにカリカリした黄金色の皮と、ふんわりとして蜂の巣状の穴のあいた生地が特徴です。質の良いバゲットは、指で押してもまたもとの形に戻ります。これがパンの品質が良いかどうか見極める印です。  毎年パリでは、一番おいしいバゲットを競い合うコンクールが開催されています。この賞を獲得したパン屋さんは、大統領の住むエリゼ宮に、1年間パンを配達することが約束されているのです。

シューケットは、シュー生地に大きな砂糖のつぶをまぶして作ったお菓子。 19世紀から、このお菓子はパリの路上で「シュー、熱くて小ちゃなシューはいらんかねー?」と叫ぶ商人たちが販売していました。シューケットは、今日でもパリで最も人気があってパリジャン達に愛されているお菓子。だからおそらく、「僕のかわいいシュー」というのが、愛しい存在という意味として使われているのでしょう。シューケットは、お茶の時間に焼きたてを味わうのがおすすめです。

パリとイル・ド・フランスに典型的な朝食用のパンといったらクロワッサン。  クロワッサンとその誕生に関しては様々な伝統が存在します。一番よく紹介されるのは、1683年にウィーンを包囲した時に創られたという話です。それからマリー・アントワネットとともにフランスにやってきて、1780年代からパリのドーフィン街で作られたというものです。  軽い口当たりのパイ生地でつくられたクロワッサン・ナチュールは、三日月の形をしています。バター味のクロワッサン・オ・バールは、細長いのが特徴です。とはいえ、バター風味のクロワッサンしか作っていないパン屋さんでは、これも三日月型になっています。

ブリオッシュは、パリとパリ近辺で愛されている朝食用のパンです。 ブリオッシュ・パリジャンは、大きな丸いパンの上に小さな丸いパンを重ね合わせて つくられています。パリに17世紀に登場して以来、ブリオッシュのレシピは 進化しています。今日私たちが目にするブリオッシュは1800年代のものです。 比率は今日使われているのと同じで、1キロのバターに対して1キロ半の小麦粉を…