Browsing: パリ歴史的カフェ

ヨーロッパ大陸の向こう側のイギリス人に買い取られ、カフェ・ド・ラ・ぺの装飾は全面的に改装された。この改装 は開店当時からの絵画や家具類全てを立派にみせるためのものだった。輝く金箔や漆喰の円柱、コリント式の柱頭、神話上の人物達で飾られている高い天井、大 理石のテーブルの足はブロンズのライオンでできている・・・。カフェ・ド・ラ・ぺにいるとここは第二帝政下にあったカフェなのだとはっきりと意識すること ができる。 カフェ・ド・ラ・ぺの成功は有名なオスマン男爵が待ち望んだ、オペラ・ガルニエの完成と、1875年のオペラ大通りの開通と密接に結びついている。カフェ・ド・ラ・ぺはすぐに第二帝政下のパリの名士たちの集う場となった。芸術家たち、小説家たち、ジャーナリストたち、劇場関係者たち、そして全ての財界人たちがここに集ったのだ。…