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フランス 美食の余韻

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By Miki Iida on 28 octobre 2026 News, フランスの食文化, 日本で楽しむフランス
最近のフランスは高校生のデモや暴動で話題が持ちきり。でもフランスはデモだけでなく美食の国だったのだ、と思い出させてくれた「フランス、美食の余韻」。食にこだわりの強い日本の消費者に向けたこのイベントは今年で5回目。高品質で多様なフランス食材の魅力をもっと知ってもらおうと、30以上の食のブランドと生産者が集結した。10月27日〜28日にフランス大使公邸で開催され、南フランスのオクシタニー地方からは9つの企業が参加。数多くの食材の中でも特に印象に残った2つをお伝えしたい。
ソー・ブータルグ創業者のエロディさん

ひとつめはプロヴァンス発のカラスミ「ソー・ブータルグ So’Boutargue」。マルセイユはじめ、地中海ではカラスミ生産の伝統があり、8年前に創業したエロディさんは、二人目を妊娠中の際、塩辛くて健康にいいものが食べたくなり、天然のボラの卵で作るカラスミ(ボッタルガ)に行き着いた。2019年には世界最高のカラスミと評価され、フランスの数多くのシェフたちや高級食材店からも注目されている。「ソー・ブータルグ」のカラスミは非常に味わいが濃く、コクが深く、たった1枚の薄切れだけでもグッと記憶に残る味わいだ。クラシックな味わいの他、15のアロマがあり、どれも天然の食材を使用。トリュフやジンジャー、レモンなど、ひとつひとつ味わいがハッキリ異なり、特にトリュフは口の中に濃厚な余韻が残る素晴らしい逸品。シャンパーニュや白ワインと合わせ、アペリティフにいただくのがおすすすめだ。また、カラスミのパスタなど、レストランの食材としても重宝されている。

メゾン・オリのクレモンさん

ふたつめは、コレクション用のワインを手掛ける「メゾン・オリ Maison ORI」。コート・デュ・ローヌ南部に位置する生産者で、特徴は白くて大きなワインボトル。こちらは1.5リットルのマグナムボトルで、ガラス瓶ではなく磁器製だ。ワイン生産だけでなく、ボトルの製作までも同じ土地で行っている。ボトルはすべてソフィさんによる手作りで、ひとつひとつ味わいが異なり、3000本の限定生産。白い磁器にすることでガラス瓶よりも日光を遮断しやすく、ボトル内の温度変化や質の変化を防げるという。グルナッシュ、マルサンヌ、ルーサンヌなど、ローヌ地方特有のブドウ品種にこだわり、赤白2本ずつのキュヴェを生産。特におすすめなのが赤ワインの「レシフ(Récifs)」。黒ブドウのシラーに白ブドウのヴィオニエを加えたという珍しいブレンドで、果実味豊かでイキイキしており、サッパリした飲み心地。こちらのワインは瓶にラベルが貼られておらず、ラベルを簡単に取り外せるため、飲み終えた後は花瓶や装飾として使用できる。フランスでの価格は230€。

豚肉加工会社コーペルルのシャルクトリ

他にも会場には、非常に味わいが濃くて豊か、アペリティフに重宝すること間違いなしの「コーペルル」のシャルクトリや、美しいリモージュ焼きの食器をはじめ、やっぱりフランスの食は美味しいとしみじみ感じられる商品が揃っていた。高校生や物価高に対するデモと暴動が続き、世界に暗い影を落としていたフランスだが、それもフランスの現実であり、豊かな美食もまたフランスの一部である。そういえばボルドーでは高校生のデモの朝食用にと、産地で採れたテロワールの味わい豊かな食べ物を届ける農家の姿もあった。まさにこうした多面性こそがフランス人の大好きな「多様性」なのかもしれないと思わされた「フランス美食の余韻」。まだまだフランスには驚くべき美食や感動が存在する。フランスなんてもう知ってるよと思いこまず、まだ見ぬ出会いをこれからも楽しんでほしい。

ハウス食品グループ本社株式会社が輸入している美しいリモージュ焼

By Miki

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