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この有名なタルトを、19世紀に多少偶然にも発明したのは、キャロリーヌとステファニー・タタンという、フランス中央部でレストランをしていた二人の姉妹。この姉妹のうちの一人が。リンゴのタルトを火のついたかまどの中に入れたまま、うっかり忘れてしまったのです。彼女はそうしてキャラメルがかかってしまったリンゴを捨てずに、リンゴがこれ以上焦げないようにと、その上にまたタルト生地をのせ、再びかまどに入れました。 その偶然が大成功だったというわけです!そして、有名な料理批評家のクルノンスキーが、1926年にこれを「タタン姉妹のタルト」と呼んだのです。ビストロでは、タルト・タタンはたいてい生クリームかバニラ・アイスが一緒に添えられます。

クレーム・ブリュレは、卵の黄身と砂糖、それから液状の生クリームを使ってつくられるお菓子。たいていは、バニラスティックやオレンジの花をつかって香り付けされています。クレーム・ブリュレの上部はキャラメルがかけられています。キャラメルをカリカリにするために、料理人はバーナーを使って火であぶるか、あつあつのオーブンのグリルに少しの間だけ入れるのです。

クレープ・シュゼットが発明されたのは、モンテ・カルロのカフェ・ド・パリ。のちに、エドワード7世となる、若き日のイギリス皇太子はカフェ・ド・パリの常連でした。 彼はクレープを自分の前で調理してくれることを望み、毎日のように、シェフの見習いが、クレープを作るためにアルコールランプをテーブルのところまで持ってきてました。ある時、予期せず、彼はシャンパンをクレープの上にひっくり返してしまい、それが燃え上がったのです。驚いた皇太子は、一体何が起きたのかと聞きました。そして見習いシェフは、これは「イギリス皇太子のクレープ」と命名された新しい料理なのだと答えます。そこで、皇太子は、それよりも、彼が連れて来ていた若いパリジェンヌの名をとって、「クレープ・シュゼット」と名付けた方がよい、と言ったのです。こうして発明されたクレープ・シュゼットは、今日ではオレンジで 香りづけされたグラン・マルニエというリキュールで火をつけられて提供されるようになったのです。

ビストロの定番デザート、チョコレートのプロフィトロールは、小麦粉とバター、卵と砂糖でできたシュー生地できています。プロフィトロールという名前は、バニラアイスやクリームを入れるために2つに開けられる、小さなシュー生地に由来します。お皿の上にいくつかの小さなシューを置き、溶けたチョコレートのソースをかけて出来上がり。

ムース・オ・ショコラは、苦みのあるチョコレートを好む人たちにとても愛されているデザート。まず、卵白を泡立てて、その中に溶かしたチョコレートとバターをそっと入れて合わせます。これを合わせたものがチョコレート色になったら、グラスまたはボウルにいっぱいにします。そして長時間冷蔵庫に入れて固めます。もちろんチョコレートの質が良ければ良いほど、ムースは美味しくなるのです。