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6月4日、ペニンシュラ東京にて、キャンティ・クラシコの魅力を味わうプレス・ランチが開催された。キャンティ・クラシコはかなり有名なイタリアワインだが、日本に輸出されているのは実は全生産量の2%にすぎないという。今回は様々な料理とのマリアージュを通じて、多様性があり幅広いキャンティの魅力が体感できた。 キャンティ・クラシコはイタリアのトスカーナ地方、シエナとフィレンツェの間で14世紀から生産されている歴史的重みのあるワイン。イタリアワイン大使の宮嶋勲さんは、フィレンツェの生産者は貴族的で、土に触れたことがないような手をしている人もいると語っていたが、キャンティ・クラシコの魅力はまさにこの貴族的で優雅な雰囲気にあるだろう。イタリア都市研究の第一人者、法政大学名誉教授の陣内秀信先生によれば、昔から貴族のヴィラが点在していたこの地域では、ヴィラを中心にワインが生産され、独特の風景を保ってきたという。生物多様性を大切にしてきたキャンティは、フランスのワイン産地と異なり、産地全体の10%しかブドウ畑が占めていない。他は森林やオリーブ畑で、その間に産地が点在する姿がなんとも美しい。キャンティは陣内先生とともに産地として現在ユネスコの世界文化遺産登録を目指している。 プレス・ランチでは合計6種類のキャンティ・クラシコが提供された。「タスマニア産サーモンのコンフィ とうもろこしのヴルーテ」に合わせたのは、アンナータと呼ばれる一般的なランクのキャンティ・クラシコ2種類だ。サーモンは魚料理だがコクやとろみがあり、意外にも赤ワインのキャンティ・クラシコによく合っていた。「Chanti Classico Nardi…