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2026年はガウディの没後100周年でありサグラダ・ファミリアのメインである「イエスの塔」が完成する節目の年。そんな2026年1月10日から、建築家、芸術家であるガウディという一人の人間や彼の世界観に焦点をあてた展覧会「ガウディ没後100年公式事業 NAKED meetsガウディ展」が天王洲アイルの寺田倉庫で開催される。 ネイキッドはガウディ財団からの正式オファーを受け、世界で初めて公式ライセンス契約を締結。両者の協働のもと、未公開のガウディ財団所蔵資料が一堂に公開される。展覧会は最新のAIや技術を駆使し、100年前に亡くなったガウディがあたかも生きているかのように感じられるよう構成されており、実際に触れることのできる作品や体験型の作品も多くある。 日本で根強い人気を誇るガウディだが、それもそのはず。あの一見奇抜で独創的な建築は、彼が自然を事細かに研究し尽くした結果として成り立っているからだ。幼少期にリウマチで苦しみ、繊細な身体で多くの時間を自然の中で過ごしたガウディは自然の合理的な形態を研究し、それを活かした作品を創るようになる。実際の作品にもキノコ、ニンニクや小麦、プラタナスなどの形が使用されているが、これはアートや奇抜性というよりも、それら自然の形態は理に適ったものであり、その形を採用することが最適だと考えたから。 特に面白いのが重力を使ったフニキュラー模型の体験だ。サグラダ・ファミリアに代表される尖塔のような形は、天井から紐を垂らし、その先に重りをつけることでできた曲線。ネックレスのような曲線は重力による物理法則から生まれる必然的な美であり、ガウディはこの形を反転させて建物を作ったという。つまり、彼の独創的に見える美は、実は自然の観察から生まれたものであり、ガウディは建築は木や貝殻、波を形成するものと同じ論理から生まれるべきだという信念を持っていた。こうした深い自然観察という点において、江戸時代の芸術家たちとガウディには通じるものがあるのだろう。…