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フランスワイン産地 ロワール地方 Vins de Loire

ロワールはフランス第3位のワイン産地。全長1000キロ以上の広大なロワール河のまわりには、68ものアペラシオンが存在している。透明感ある白ワイン から黒みをおびた赤ワインまで、あらゆる種類のワインがある。絶対的な静寂から野性的な顔まで見せるロワール河同様、スティルワインから発泡性ワインま で、多彩な表情があるのもロワールならでは。ロワールワインを表すのはまさに多様性だといえる。

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ロワールワインはフランス南部のコート・デュ・ローヌやラングドックのワインとは対照的に、アルコール度数は低め。この地方の特徴的な品種としてはムロ ン・ド・ブルゴーニュ、シュナン、ガメイなどが挙げられる。ロワールワインは「フランスの庭」と呼ばれる華やかな地域で王達の色恋沙汰に付き添い、詩人に インスピレーションを与えた軽快なワイン。パリのビストロではフレッシュな味わいが長年評価され、愛されてきた。リーズナブルな価格も愛される理由のひとつだろう。

ネゴシアンがワイン造りをになうことが多いため、飲みやすさ、樽香、フルーティさというグローバリゼーションの波に乗っていることを批判されることもあ る。それにロワールでは極上のワインとレベルの低いワインが混在している。ソーミュール・シャンピニィ、ミュスカデ、ブルグイユ、ヴーヴレイ等、同じアペ ラシオン内でも味わいにかなりの開きがあるのが現状だ。消費者の好みの変化や風潮が、ひとつまたひとつと流行の味を追わせている。とはいえソーミュールと ヴーヴレイではシャンパーニュに匹敵するスパークリングワインも造られている。

あるビストロの主人がいみじくもこう言った。「ロワールはブルゴーニュのように通好みの土地じゃないけど、驚きを愛する好奇心旺盛な人には向いている。」ロワールワインを購入する際にはAOCを見るだけでなく、試飲することをおすすめしたい。

これからの季節におすすめ フランスのロワールワイン

ロワール地方のワイン生産者 ドメーヌ・デ・グランド・エスペランス  Les Grandes Espérances

ロワール地方、ボネ・ユトーのミュスカデ  Le muscadet Bonnet-Huteau

ドメーヌ メゾン ペール・エ・フィス Domaine Maison Père & Fils

ロワール地方のこだわりワイン生産者 ドメーヌ・パトリック・ボードアン Patrick Baudoin

ロワール地方のワイン生産者 アッカーマン Ackerman

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