この畑はいい匂いがする。あちこちにハーブが茂り、タイムの香りが漂っている。ブドウ畑のはずなのに、鳥や虫の鳴き声が聞響き渡り、山の中に居るような心 地よい風が吹く。ドメーン・ドゥ・ラ・プローズはベルトランさんの父親が始めたドメーン。1995年からベルトランさんがワイン造りに参加し、2004年 からはビオワインを生産している。「僕がビオを始めたのは情熱でもあるし、エゴイストでもあったから。どうせ造るなら美しいものがいいと思うし、それに化 学薬品を使うのが嫌だったんだ。病気になりたくなかったからね。」2年間ボルドーでワイン造りに関わっていたというベルトランさんは、10日ごとに農薬散 布する姿を疑問に思っていた。「それにここだと事務所の中でプログラムを組むんじゃなくて、ちゃんと畑仕事ができますからね。」
ドメーン・ドゥ・ラ・プローズのブドウ畑は葉が生い茂っており、ボルドーの畑とは対照的だ。ラングドックでは日当りが良すぎるために、ブドウの葉をあえて 残して強烈な日光からブドウを守る必要もあるという。自然な状態で野性味があるほうが好きなんだという彼は、樽熟成にも少し疑問を感じているという。「樽 だからいいという訳でもないと思うんです。樽で熟成させることでテロワールの味が変化してしまうこともある。僕のワインは野性味も大事にしたいんだけれ ど、樽だと繊細になりすぎてしまう気がするんですよ。」
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