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ラングドック地方のワイン生産者 クロ・ペルデュ Les Clos Perdus

ラングドック地方には地中海沿いに美しい干潟が広がる一帯がある。干潟のすぐ近くにあるペリヤック・ド・メールという小さな街の、商店が並ぶ一画からブ ドウの醗酵の香りが漂ってくる。街のど真ん中にある醸造所、クロ・ペルデュはビオ・ディナミで知られるドメーヌ。オーナーのユーゴ・スチュワートさんがイ ギリス人ということもあり、ここでは英語が飛び交っている。両腕が紫色に染まった元気な若者達。大きめのガレージのような空間に、人の背丈ほどの小ぶりの タンクが処狭しと並んでいる。醸造所、というよりも、どことなくNPOやアトリエを思わせるような雰囲気だ。

ユーゴさんがビオディナミという特別な栽培法でワイン生産を始めたのは2003年からだった。ビオディナミというのは有機栽培なだけでなく、シュタイ ナーが提唱したメソッドをもとに、植物に備わっている本来の力を引き出す農法だ。「ビオディナミというのは東洋医学のようにホリスティックなアプローチ。 月の暦をみた上で、いつ何を行うかを考えます。例えば剪定をする際は、月が水の動きに影響するので、ブドウの樹液が出る日を選んで剪定するのです。樹液が 出る時は病原菌の侵入を防げるからです。」植物というのは人と同じで、余計なストレスを与えたら病気になりやすい。けれども自然のリズムを大切にしてスト レスを与えなければ元気に育っていくのだそう。ビオディナミでは土にほんの少量の珪土を加えるのが特徴だ。「何故なのかはわかりませんが、珪土を与えた後 に植物が非常に元気になって驚くことがあります。ワインも生き生きとした味わいに変わるんです。」クロ・ペルデュは周辺にいくつかの畑を持っており、樹齢 が100年を超えるブドウもある。風のよく通るビオ・ディナミの畑にはハーブや土の匂いが漂っている。

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clos_perdu2 醸造所では手摘みのブドウを選果してから小ぶりのステンレスタンクで醗酵させる。黒ぶどうの皮を一緒に浸けこ むマセラシオンの期間中、表面に浮き上がったブドウの皮を底まで混ぜるピザージュを1日3回行っている。「皮に味わいがあるからその味わいがワインに移る ように皮をしっかりと浸すんです。」軽々とやっているように見えるピザージュを体験させてもらうと驚く程にずしりと重く、ワインの抵抗力が強すぎて棒は中 に入らない。ピザージュはかなりの重労働で危険も伴うため、現在では自動でワインを循環させるチューブの使用をするドメーヌも多いなか、クロ・ペルデュは 全て手作業で行っている。「できるだけ自然な状態のワインを造りたいので、酸化防止剤もほんの少ししか入れません。」

 

 醸造所では手摘みのブドウを選果してから小ぶりのステンレスタンクで醗酵させる。黒ぶどうの皮を一緒に浸けこむマセラ シオンの期間中、表面に浮き上がったブドウの皮を底まで混ぜるピザージュを1日3回行っている。「皮に味わいがあるからその味わいがワインに移るように皮 をしっかりと浸すんです。」軽々とやっているように見えるピザージュを体験させてもらうと驚く程にずしりと重く、ワインの抵抗力が強すぎて棒は中に入らな い。ピザージュはかなりの重労働で危険も伴うため、現在では自動でワインを循環させるチューブの使用をするドメーヌも多いなか、クロ・ペルデュは全て手作 業で行っている。「できるだけ自然な状態のワインを造りたいので、酸化防止剤もほんの少ししか入れません。」

 こちらの赤ワイン、AOC コルビエールの「PRIOUNDO」はグルナッシュ70%、サンソー30%。ローリエのようなハーブの香りがあり、赤い果実や、チェリーのような味わい だ。クロ・ペルデュのワインの80%は輸出向けで、東京でもレストラン、モザイクなどで味わえる。

レ・クロ・ペルデュ Les Clos Perdus

http://www.lesclosperdus.com

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