paris-bistro japon

ブルゴーニュのブドウ畑を巡るワインツーリズム Route des Grands Crus Bourgogne

 

bourgogne_marsanay2いつの日かブルゴーニュのブドウ畑を訪れたいと、夢見たことはないだろうか。遥か彼方に思える夢も、決意さえ固めてしまえば意外と道は開かれている。

運転できる人もいない、知り合いもいるわけじゃない、でも黄金の丘を見てみたい!そんな人にはディジョン発のツアーがおすすめだ。ブルゴーニュ地方の首都、ディジョン市の観光局はブルゴーニュワインに関する数多くのツアーを手がけている。赤ワインの銘醸地として世界に名を轟かすコート・ド・ニュイを巡るツアーはほぼ毎日運行されており、午後の半日ツアー「ブルゴーニュの伝説 ワインとチーズのマリアージュ」はワイン初心者向の設定だ。

 

 ディジョン駅付近からワゴン車に乗り込むと、運転手兼ガイドのイザベルさんが英語で説明開始。「ブルゴーニュ地方で主に栽培されているブドウ品種は4つ。白ブドウはアリゴテとシャルドネ、黒ブドウはガメイとピノ・ノワールです。」アリゴテは酸味が強く、ブルゴーニュ・アリゴテというAOC名で販売されており、ブルゴーニュ名物のアペリティフ、キールの材料として欠かせない。もちろんメインのブドウ品種は白ブドウのシャルドネと黒ブドウのピノ・ノワールで、コート・ド・ニュイで栽培されているのはほとんどこの2品種だ。市街地を抜け、一通りの説明が終わった頃にはグラン・クリュの道に到着。車の両側に広がるなだらかな丘に、あのブドウ畑がどこまでも続くことになる。

しばらくすると車はフィサンのシャトーで停車し、地下のカーヴでワインとチーズのマリアージュ。提供されたワインはフィサンの赤とマルサネの白。チーズは4種類あり、コート・ド・ニュイで生産されるブロションというチーズ、ハードタイプのコンテ、クリーミーなブリア・サヴァランにウォッシュタイプのエポワスが提供された。赤白両方のワインとどう合うか、隣の人と会話しながらゆっくりとマリアージュを楽しめる。

 再び車に乗り込むと有名どころのオンパレード。ブルゴーニュの畑はクロと呼ばれる背の低い石垣で囲まれており、車はクロと平行してゆっくり走る。右手の斜面にはプルミエ・クリュやグラン・クリュの畑が広がっている。赤ワインで有名なジブレ・シャンベルタンの可愛らしい街並を抜け、シャンボール・ミュズニィを通り、やがて50ヘクタールを所有している巨大なドメーヌ、クロ・ド・ブージョが見えてくる。それからロマネ・コンティで有名なヴォージュ・ロマネ村。イザベルさんはロマネ村に住んでいるらしく、かの有名な村にも普通の暮らしがあるというのが不思議に思えてしまう。ツアーではこの間車からは降りられないが、本で目にした光景を目の前で見れるだけでも感動的だ。

 その後はニュイ・サンジョルジュのシャトー、モイヤールでワインの試飲。ブルゴーニュワインを白、赤ともに3種類ほど楽しめる。ワインをたっぷり飲んだ後は車に揺られてディジョンに戻る。憧れのあの光景をとにかく一度見てみたい!という個人旅行者には手軽なツアーで、パリからの日帰りも十分可能。せっかくだから最大限に満喫したいという人には、予算に応じたオーダーメイドのツアーも用意されている。車とガイドを貸し切るため割高になるが、一度メールでやり取りすれば、グラン・クリュの訪問等の交渉は観光局が請け負ってくれる。
ブルゴーニュはワインだけでなくワインツーリズムにもかなり力を入れている。夢を実現しようと決めたら意外な程の選択肢の多さに驚き、ワクワクするだろう。パリからディジョンまではTGVで1時間半程。ツアーは日本から予約でき、事前に相談すれば日本人ガイドを頼むことも可能。ブルゴーニュを訪れたいなら是非一度ディジョン観光局のサイトを覗いてみてほしい。

 

 

「ブルゴーニュの伝説 ワインとチーズのマリアージュ」一人64ユーロ

ディジョン観光局のページ(英語、フランス語)

予約、問い合わせはディジョン観光局へ(英語またはフランス語)
info@otdijon.com

 

Quitter la version mobile