paris-bistro japon

ボジョレーのワイン生産者 ラフォン  Maison Lafond

 

大きな倉庫のように天井の高い醸造所にはコンクリートタンクがいくつも並び、一歩足を踏み入れると醗酵の香りに包まれます。今年の収穫はもう終えたというラフォンのボジョレーは、タンクの中でマセラシオンの真っ最中。

lafond_jp1

「僕の仕事は人に喜びを与えることなんです」とワインを愛しそうに見つめながら語るティリー・ラフォンさん。彼のワインはパリのビストロでかなり有名な存在ですが、それは並々ならぬ努力があってこそ。「僕はボジョレーに住んでいるけど、パリには2週間に1回行っています。週末に車にワインを積んでレストランをまわるんですよ。帰ってくるといつもへとへとになってます。ワイン生産の仕事とは全然違いますからね。でもちゃんとパリのことを理解して、時間をかける必要があるんです。」ボジョレーからパリまでは車で片道約3時間。こんな努力を地道に続ける生産者は非常に珍しいものです。その努力の甲斐あってこそ、自分のワインを多くの人に飲んでもらえる。遠くを見つめるような彼の眼差しの向こうには、いつだってレストランでワインを楽しむ人々の姿が映っているのでしょう。

[pro_ad_display_adzone id= »1569″]

ティリーさんのつくるボジョレーは非常にフルーティな香り。口に含んだ後はさわやかな気分が訪れます。せっかくだから試飲しますか、とタンクで醗酵中のボジョレー・ヌーヴォーもグラスに注いでくれました。炭酸ガスの中で醗酵させるボジョレー・ヌーヴォーはまだガスの香りがするものの、その奥からフローラルな香りが漂います。色も深みがかっていてアグレッシブなタンニンも感じず、飲みやすいボジョレー・ヌーヴォー。「2013年は収穫量は少なかったけど、色も綺麗だしバランスもとれて、いいミレジメになりますよ。」日本にはまだ輸出していないというティリーさんのボジョレー。パリのカフェやビストロで »Lafond »の名前を見つけたらぜひ注文してみてください。

http://www.maison-lafond.com/

Quitter la version mobile