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日仏文化協会のボジョレー・ヌーヴォー・パーティ

11月の第3木曜日といえば?Fête de Beaujolais! ボジョレー解禁。日本各地でボジョレー解禁が祝われる中、東京、汐留で日仏文化協会主催のボジョレーヌーヴォー・パーティが開催されました。この会は昨年オープンした汐留ホールとロビーで開催され、1500円の参加費で5種類のボジョレーを味わえる仕組みです。用意されたボジョレーは赤が3種、ロゼが1種に白1種。この日は約60名が参加し、大きなクリスマスツリーや華やかな絵画の下で、ワインを片手に出会った人達との会話を楽しんでいました。

ところでボジョレーってよく耳にはするけれど、一体どんなワインなんでしょう?当日はワイン講座も開催されて、ボジョレーについて学ぶこともできました。その中で特にわかりやすかったのが、サントリー株式会社のワイン事業部長をされていた七里淳哲さんによる、ワインを5W1Hで読み解く方法。

なんとかしてビギナーにもワインがわかる方法はないか、と思案した結果たどり着いたのが「5W1H」だという七里さん。まず1つ目のWはWhat。それはどのブドウで造られているか?ボジョレーの場合はガメ種のみを使用します。2つめのWはWhere、産地はどこか。ボジョレーは、ワインで有名なブルゴーニュ地方の一部、ボジョレーという地域で造られたもの。3つ目はWhen、それはいつ収穫されたブドウなのか?今年のボジョレーは今年の9月に収穫されたブドウを使用。今年は春先に霜が降りてブドウの花がやられた上に、ボジョレーでは6月にヒョウが降ったため、収穫量は例年の半分になってしまったそう。4つ目はWho、造り手は誰なのか。同じボジョレーと言っても大手の企業が造ったものから小規模のこだわり生産者まで本当に様々です。5つ目はWhy、どうしてそのワインを選ぶのか?素晴らしいワインと料理の組み合わせは、お互いの味をより引き立て合ってくれるもの。お祝い事、ちょっとした集まりといったシチュエーションだけでなく、どんな料理と合わせるためにそのワインを選ぶのかというのも重要なポイントだそう。最後にHow、どうやって造られたのか?ボジョレーは通常のワインとは違い、高速で醗酵させる「マセラシオン・カルボニック」という醗酵方法を用いるため、収穫からたった2ヶ月で飲めるワインが完成するのです。

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さて、ではそんなボジョレーのお味のほどは?やはり何といってもフルーティ。そして軽やかな口あたり。とはいえ一口にボジョレーといっても味わいは実に様々で、ブドウジュースのようなものから、しっかりとした香りが広がるもの、フレッシュな酸味を感じるもの、ボルドーのワインのように色と味わいの深みを感じるものまで1つ1つ異なります。

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ところで解禁日を過ぎてしまったボジョレー、どう楽しんだらいいのでしょう?解禁のお祝いでワイワイ楽しむのもいいですが、それだけがボジョレーではありません。長期保存用に造られたワインではないとはいえ、クリスマスに生牡蠣と合わせたり、来年のお花見に持っていっても楽しめるそう。リヨンの近くで長く愛されてきたボジョレーは、リヨン地方の郷土料理とも相性がいいのです。例えばハム、サラミ、ソーセージ、それにジャガイモを使った料理など。簡単なおつまみにボジョレーを持ち寄って、紅葉の下でプチ・ピクニックを開催したり、誰かの家に集まってみる。暖房に頼るだけでなく、ワインと会話で暖まる。そんな冬の過ごし方もありかもしれません。

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