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ペサック・レオニャン シャトー・ブラウン Château Brown

ペサック・レオニャンのシャトー・ブラウンの醸造所の横手には、広大なブドウ畑が一面に広がっている。こちらが所有する畑はおよそ30ヘクタール。中世に始まり、900年以上続くこのシャトー。

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現在は、有名なネゴシアン一家、モー家の5代目、ジャン・クリストフ・モー氏によって経営されている。取材した10月初旬はブドウ収穫の真っ最中。こちらのブドウは全て手摘みで、収穫に必要となるのは50人。ボルドーではブドウの手摘みは義務ではないが、品質にこだわるシャトー・ブラウンは人手を選ぶ。できる限り最高のブドウをつくり、醸造にも手間をかける。「農薬もなるべく使わないようにしています。ハチの巣も20個以上畑において、エコシステムを大事にしようとしてるんです。ハチがブドウ畑にいるというのは畑が元気な証拠です。」と広報のアガット・ドゥ・ラングさん。

醸造所を見せてもらうとブドウ選果の真っ最中。房の茎は機械で全て取り除き、機械による選果の後は人の手でブドウを選り分け、計3回の選果を行う。ステンレスタンクの並ぶ室内は少しひんやり。「ここでは温度を6度にしてマセラシオン(ブドウのつけこみ)をするんです。それからゆっくりと醗酵させて、オーク樽で熟成させます。」熟成庫には様々な樽屋の樽が並び、約半分は新樽を使用。樽には畑の区画や収穫日ごとにワインを分けて入れている。白ワインは8ヶ月、赤ワインは14ヶ月、個々の特徴を保ったままで熟成される。「ワインづくりで一番大切なのは収穫するタイミングとアッサンブラージュの選択なんですよ。」とアガットさん。アッサンブラージュさせた後は1~2ヶ月タンクで寝かせ、ようやくワインの完成だ。

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モダンで落ち着いたインテリアの試飲室でワインを注いでもらう。シャトー・ブラウンは赤が有名とのことだが、白も非常に印象的。「シャトー・ブラウン 2009」の白はソービニヨン70%、30%がセミヨン。非常に香り高く、柑橘系、フルーティな味わいで、ほのかにハチミツの香りが残る。力づよく特徴的な白ワインで、サーモンやホタテ貝、また甘みのあるデザートにも合いそうだ。赤の「シャトー・ブラウン 2007」は55%カベルネソービニヨン、40%メルロー、5%がプティ・ヴェルド。美しいルビー色で、カシスの香りとスモーキーな香りが鼻の奥まですっと届く。ほんのりとした甘みを感じ、肉料理と一緒にずっと味わっていたくなる、心地よい余韻の残る赤ワイン。

 

 

www.chateaubrown.com/‎

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