5月21日、東京のホテルオークラにてボルドー、サン・テミリオンの格付けシャトーが集まるサン・テミリオン・グラン・クリュ・クラッセワイン試飲会が開催された。会場には18のブースがあり、業界関係者たちが生産者と会話しながら、真剣な表情でグラスを傾けていた。今回試飲が行われたのは2008年と2010年のヴィンテージ。数ある中で特に印象深かった3シャトーを紹介したい。

さわやかな水色のラベルがひときわ印象的なシャトー・フォジェールの2008年は口に含むと味わいが口一杯に広がっていく。口当たりがやわらかく、甘みを感じるが、タンニンも豊かで後味はしっかり。サン・テミリオンらしいワインが並ぶ会場内で、ハッとさせる味わいのあるワイン。こちらは37ヘクタールとサン・テミリオンでは大規模だが、ブドウ栽培に非常に気を使い、農薬や化学物質を使わずに育てているという。ビオとしての認定は受けていないものの、環境マネンジメントシステムの国際規格、ISO14001を取得しており、厳しい環境基準の中でブドウを育てている。ブドウは全て手摘みで、最先端の機械を使用してブドウを選別し、樽醗酵も行っている。2008年の品種はメルロー85%、カベルネ・フラン10%、カベルネ・ソーヴィニヨン5%。楽天などインターネットサイトで入手可能。