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ドゥ マゴ パリ祭 2015

7月14日はフランス革命記念日。パリがお祭り気分一色になるこの日を中心として、東京・渋谷のBunkamuraで「ドゥ マゴ パリ祭2015」が開催されている。地下へ向かうエスカレーターに乗るとすぐ、和やかで楽しげな雰囲気が伝わってくる。エスカレーターを降りると有名なカフェ、ドゥ マゴ パリが美味しそうなパンとともに迎えてくれる。店の前には風が吹き抜けるテラスが広がり、緑のテーブルがゆったり配置されている。周りには色とりどりの雑貨やアクセサリーを扱うワゴンが並び、フランス気分を盛り上げる。テラスの椅子にそっと腰掛け、飲み物片手に生演奏に耳を傾ける。渋谷の雑踏や猛暑はどこへやら。まるでパリの広場に迷い込んだかのようだ。

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緑に囲まれたくつろいだ雰囲気と、センスの良いお店達。年を重ねるごとに愛されていく「ドゥ マゴ パリ祭」は今年で9年目を迎えるイベントだ。Bunkamuraは渋谷、東急本店の隣に位置する、オーチャードホールや映画館、美術館等のある複合文化施設。設計したのがフランス人というだけあって、核となる場所にカフェがあり、その隣には質の良い本屋が佇む素晴らしい空間だ。89年の開館当初からあるそのカフェは、パリ、サン=ジェルマン・デ・プレの老舗、レ・ドゥ・マゴの唯一の2号店。レ・ドゥ・マゴはサルトルやボーヴォワール、シュールレアリストなど、フランスを代表する文学者たちが集ったことで知られる店だ。開店当初は本店からギャルソンを呼びよせて指導してもらったという程のこだわりで、現在でも出来る限り本店の雰囲気や味に近づけている。

「ドゥ マゴ パリ祭」はより多くの人にドゥ マゴとパリの文化を紹介するという目的で始まった。また、予約したコンサートに来るだけでなく、Bunkamura自体に気軽に立ち寄ってほしいとの思いを込めて開催されているため、入場は無料。(ドゥ マゴのテラスを使用する場合は飲食代別途)
メイン会場は地下のテラス周辺で、フランス雑貨やアンティーク、アクセサリー、花などを扱うワゴンショップが並ぶ。これらのお店の多くは店舗を持たない形態のため、他では出会えない貴重な一品が見つかるチャンス。お店はBunkamuraがセレクトするというだけあって、どの店もこだわりがあり、センスがキラリと光っている。また、1日3回、ヴァイオリンとアコーディオンのデュオ、「SIESTA(シエスタ)」によるコンサートも無料で開催されている。情緒豊かに奏でられるエディット・ピアフや映画「アメリ」のテーマ曲などを耳にすると、本当にパリに来たかのような気持になる。ドゥマゴの期間限定メニュー、ローストビーフサラダを味わいながら、パリらしい空気に浸るのもよし。映画や買い物ついでにちょっと立ち寄るのもいいだろう。
美術館、ザ・ミュージアムでは20世紀初頭に活躍した作曲家、エリック・サティを中心とした「異端の芸術家 エリック・サティとその時代展」が開催されている(~8月30日)。また、映画館、ル・シネマではヌーヴェルバーグの映画が一挙にスクリーンで公開される(~31日)。1階のボックスギャラリーでは色とりどりのポスターで有名なサビニャックのリトグラフが展示販売される(~20日)など、7月のBunkamuraはフランス好きにはたまらない。

渋谷の雑踏を抜けるとそこには穏やかでシックな空気が流れる空間がある。自分の時間をなんとか確保し、ここで一息ついてみるのはどうだろう。フランスの文化やカフェには忙殺された日々の中、忘れかけていた何かに気づかせてくれる深みがある。「ドゥ マゴ パリ祭」は7月20日(祝)まで。パリの空気が恋しくなったら、フランスの色に染まったBunkamuraに是非足を伸ばしてみてほしい。

Bunkamura ドゥ マゴ パリ祭
2015年7月11日~20日(月・祝)11時~19時まで
Bunkamura B1F、1Fにて開催
東京都渋谷区道玄坂2-24-1
渋谷駅ハチ公口より徒歩7分

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