6月6日、六本木ヒルズに格安でボルドーワインを堪能できる、1週間限りのバーがオープンした。高級なイメージのボルドーワインが一杯200円で楽しめるその理由は、主催者がボルドーワイン委員会(CIVB)だから。CIVBはボルドーのワイン生産者や販売者等を代理する大きな組織で、フランス国内外でプロモーションを行っている。ボルドーワイン・ポップアップバーでは、2016年の「バリュー・ボルドー」100本に選ばれたワインのうち、白5種、発泡性のクレマン2種、ロゼ2種、赤6種、甘口白3種の計18種類が味わえる。
オープニングに先立って、6月6日に記者発表会が開催された。この日のために来日したCIVBプロジェクトマネージャーのヴァレリーさんと、ボルドーワイン生産者、シャトー・ドーフィネ・ロンディロンのサンドリーヌさんがボルドーの今を教えてくれる。ヴァレリーさんは6月にオープンしたての「ワイン博物館 Cité du Vin」について紹介し、サンドリーヌさんはボルドーワインの多様性を伝えてくれた。ポップアップバーのテーマカラーは初夏をイメージした爽やかなライトグリーン。白ぶどうを思わせるこの色は、ボルドーといえば赤!ではないということを強く示しているようだ。「ボルドー産ワインの88%は赤ですが、12%は白やロゼ、クレマン、甘口白など。初夏のボルドーではカフェのテラスで白やクレマンが飲まれ、チーズにも白ワインを合わせるのがトレンドになってきているんですよ。」とサンドリーヌさん。
安すぎるという言葉の通り、甘口の貴腐ワインまで一杯200円で3種類も提供されている。「日本ではまだ貴腐ワインに出会える機会も限られており、高級なイメージが根強いですが、フォアグラに貴腐ワインは伝統的でこの上ないマリアージュ。実際には4千円以下で買えるバリューなものもあるんです」と田辺さん。フォアグラのムースも用意されているので、是非この機会に貴腐ワインとともに味わってみて欲しい。
せっかくだからワインについてもっと知りたい、という方にはトップソムリエによるテイスティングセッションがオススメだ。「ディスカバリーボルドーセット」を味わいながら、ワインの解説やボルドーの最新情報にも触れられる。こちらは6月7日〜12日の1日2回開催され、14時〜15時と19時〜20時の部がある(約1時間、お土産としてバリューボルドーのワイン1本付。参加費1000円。各回10名、先着順。6日より店内ソムリエカウンターで申し込み可能)
とにかくお得でまたとない機会のボルドー・ポップアップバー。ボルドーワインに少しでも興味があるなら是非足を運んでみて欲しい。6月12日まで。
Bordeaux Wine Pop-up Bar
2016年6月6日(月)〜6月12日(日)
11時〜23時(ラストオーダー 22時半)
※6日(月)は17時〜23時会場:Hills Café/SPACE (六本木ヒルズ)
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー ヒルサイド2階