リーブル・ド・カーヴを経営するのはフレデリック・ベアル氏。彼は独特のスタイルを貫く人だ。酒屋でもなければ商人でもなく、ワインバーを経営しているわけでもない。しいて言うなら、年代物のワインの骨董商といえそうだ。ブルゴーニュ地方のマコン・ダヴァエのワイン学校で学んだ彼は、その後25年間で、世界中の数百人のフランスワイン愛好家から鑑定士として注目されるようになる。
彼の使命の1つは顧客の声にしっかりと耳を傾け、数多くの銘醸ワインを所有している彼らに、どのボトルが飲み頃の頂点に達しているのかを伝えること。そして、そのワインを今飲むべきか、売りに出す方がいいのか、それより他のワインを揃えた方がよいのか等アドバイスを与えている。彼の顧客の中には、ビジネスでまず成功してからワインの世界に目覚めたという人達もおり、その場合、彼らの好みや予算に応じたワインセラーを手がけている。
フレデリック氏は主に高名なワインやドメーヌを扱っているとはいえど、いつだって特別なオーダーに応じることができる。例えば記念日などに、あるシャトーの貴重なヴィンテージを探すなど、個人の要望に沿ったワイン探しもしてくれる。リーブル・ド・カーヴの創始者にとって、ワインは投機対象の産物ではなく、人との出会いや会話を円滑にする媒体役のような存在だ。ワインのボトルは開栓されて喜びを分かち合うためにある。とはいえ、どんな方法でもいいから開ければいいというものではない。ワインの飲み方にも作法があり、飲む前によく色を見て、香りを嗅ぎ、どこから来たワインなのかを知るために語ることも大切だ。
ル・リーブル・ド・カーヴは偉大なワインのテイスティングも開催しており、店内だと最大8名までのティスティングが可能。個人宅や企業内でも40名までのグループなら開催できる。フレデリック氏の知識と鑑識眼はどんな形の要望にも対応できる。例えばあるドメーヌの特定のワインを限定し、何年から何年までのヴィンテージを飲むという垂直試飲。また、ヴィンテージとドメーヌを固定し、同じ年の異なるワインを飲むという水平試飲も企画している。また、初心者向けのグラン・クリュのテイスティングも開催できる。
素晴らしいワインに出会いたい方やテイスティングをご希望の方は「リーブル・ド・カーヴ」のフレデリック・ベアル氏まで英語又はフランス語でご連絡下さい。(Paris-Bistro.comを見てと伝えるとスムーズです)
ル・リーヴル・ド・カーヴ Le Livre de Cave
Frédéric Béal
住所:3, rue Casimir Perier
75007 Paris
電話 : 09 51 20 00 62