ア・ラ・ボンヌ・フランケットは、モンマルトルの丘の上を象徴するようなお店です。4世紀以上も前に建てられたこの古い家は、19世紀にはピサロやシスレー、セザンヌ、トゥルーズ・ロートレック、ルノワール、モネ、ゾラやゴッホなど、芸術家たちのたまり場でした。
サヴォワ地方出身のこの店の主人、パトリック・フラッシュブ氏は、モンマルトルの村で有名だったこの店が、その名声に値するように沢山の努力をしてきました。ここでは、観光客がいいカモとして扱われることはありません。彼が選ぶ材料やワインはみな上質なものばかりです。彼に選ばれた生産者たちは、高い品質基準を満たすように努力しないといけないのです。だからこそ、ここでは地方のおいしい特産品や、大小様々な産地のワインを味わうことができるのです。
ア・ラ・ボンヌ・フランケットの料理はボリュームたっぷり。温かい宿屋の雰囲気は、時折モンマルトルの丘に上って来るパリジャンのような旅行客も喜ばせます。常連たちはカンタル地方のラボリという店のハムやサラミ、バスク地方のブーダン、カン地方の内臓料理などがお好みです。肉料理好きで味にうるさい人たちは、シャロレの牛肉が大好きです。
ワインに関しては、それなりの値段がする美しいラベルがずらりとメニューに載っていますが、「ラ・キュヴェ・ドゥ・ラ・ボンヌ・フランケット」というワインが18ユーロで愛飲されています。
ここに来たら、隣の人たちの嬉しそうな表情を見てみてください。ラ・ボンヌ・フランケットは、モンマルトルのあまりよくない評判を払拭してくれる店なのです。
すぐ隣には、レストランの別館 、ワイン・バーも存在します。こちらは「オー・ボン・ヴァン」という店で、店内で立ち飲みするか、小さなサント・リュステック通りに面したテラスに座って、グラスワインのセレクションと生ハムやサラミの盛り合わせや、チーズの盛り合わせを味わいに来るのです。
A la bonne Franquette ア・ラ・ボンヌ・フランケット
住所:18 rue Saint Rustique 75018 Paris
電話:01 42 52 02 42
メトロ:12番線 Abesses
営業時間:年中無休 12時〜23時
値段:お昼のコース 前菜+メインで19ユーロ、
メニュー・ボンヌ・フランケットは27ユーロ