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レストランの「自家製」表示ラベル  Fait maison

fait maison
メニューにこのマークがあれば自家製

フランスのレストランでは調理済み食品があまりに幅をきかせているため、2014年2月、フランス議会は自家製メニューの価値を高めるための法案を可決した。この法律は夏以降、レストランでのメニュー表示の際、店内で新鮮な食材を使って調理された料理名の横に自家製(fait maison)というロゴ表示を義務づけるもの。

 

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フランスでは調理済み食品の問題が深刻だ。ボキューズ・ドール・コンクールが開催されるサロン・ド・ラ・ガストロノミーの会場を少し歩きさえすれば、その問題にすぐ気付く。ソースに粉末オニオングラタン・スープ、仕上がっているクレーム・キャラメル、タルタル、それに食品添加物。至るところにレストラン業者向けの調理済み食品が並んでいる。

パリでは客の目を欺くレストラン業者たちが、プロ向けの店でブッフ・ブルギニヨンやテット・ド・ヴォーなどのビストロ料理を、真空パックに入った状態で購入している。彼らは1品を2.4ユーロで仕入れ、店では15~18ユーロで提供。本物の料理人たちはこの状況に憤慨している。真っ当な店では新鮮な食材を使用し、かつシェフに給料を支払う前提で同じ値段設定にしているのだから。こうした状況の象徴が自家製のフライドポテトだといえる。

フランス政府がレストランのメニューをしっかりと監視し、この新法案を遵守する手段を持っているのか、きちんと見届けることが必要だ。

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