現代まで何世代にもわたって、ガール県のセベンヌという地域では、
栗は一番重要な食料資源でした。栗は「パンの木」と呼ばれ、山岳
地帯の住民たちに日常の糧を保証してくれていたのです。技術的にも
経済的にも困難だった時期を乗り越え、生産者たちは彼らの栗の伝統的で
ヴァラエティある香りに価値を与えようとしています。
長いこと、セヴェンヌの人たちにとって栗は一番の収入源でした。
今日でも、秋になると頻繁に食卓に登場します。
野生のものと栽培されているものを合わせて、ラングドック・ルシロン
には200～300もの栗の種類があります。セヴェンヌの人々にとって
シンボリックなこの栗は、スープか、穴のあいた鉄板の上で薪でグリル
されます。栗は、乾燥したもの、おから状のもの、グリルされたもの、
ピューレ、小麦粉状になったものや、パン、ジャムなどされて販売されて
います。