ジャン・クロード・マス氏はラングドック地方の主要なワイン生産者の一人。毎年2500万本ものワインを販売し、90%を輸出している。彼がワインを販売し始めたのは2000年であり、日本が最初の国だった。彼は30年前から毎年日本に3週間滞在し、日本人の生き方に強い関心を寄せてきた。彼の会社の成功は日本での初期の成功と深い関係があるという。
1990年代の半ば、彼は日本人の総合商社の経営陣である友人のおかげで、日本人の生き方に親しむようになる。「石渡秋生さんが日本のライフスタイルや日本の文化を私に教えてくれました。日本人が大切にしている価値である、非の打ち所のなさ、信頼性、間違えた時は素直に謝るという価値観を自分の人生や会社、従業員や顧客、取引先に対して適用したのです。」また、忠誠心をもつことで、モトックス社や寺西さん一家、スマイル社との人生を通したパートナーシップを構築することができたという。
世界において日本にミシュラン星付きの店が一番多いのは決して偶然ではない。ジャン=クロード・マス氏にとって、日本はいつでも絶妙な塩梅を大切にし、本物の食材として繊細な味わいが表現できるようになるまで待つことを大切している。こうした細心の注意は、非の打ち所がないワインという発想を彼に与えた。彼のワインは世界で最も知られた審査員たちからも特に高く評価されている。彼は、自身の出身地であり、世界一大きなワイン産地であるラングドック地方の多様性を表現している。1892年、曽祖父のオーギュスト・マス氏が家族経営の畑を始め、108年後、ジャン・クロード・マス氏がそこを引き継ぎ、25年以内に35haから940haにまで増やしていった。
彼の人生のもうひとつの大事なこだわりは、自然や生物多様性に対してより強くなる関心である。ブドウ畑の中には蜂の巣があり、ブドウの樹はオリーブ、オーク、ガリッグなど、数種類の樹々のすぐそばに植えられている。彼はワインを有機栽培またはビオディナミで生産し、テロワールや畑を取り巻く環境をできる限りワインで表現しようとしている。17の異なるテロワールに植えられた50品種は彼の創造力を刺激する。ジャン・クロード・マス氏は消費者により一層の喜びや驚きを与えたいと思っている。フランスとラングドック地方は赤ワインを大量に生産する傾向にあったものの、白ワインに対する好みの変化をいち早くつかんだ彼は、シャルドネやソービニヨン・ブラン、ビオニエを植え始めた先駆者のうちの一人となった。繊細でフローラルさや果実のアロマがあるこうした上質な白ワインは、和食やフランス産の素晴らしいチーズと絶妙に合う。今日では心地よいフレッシュさのあるロゼと、思わず笑顔になってしまうクレマンも造っている。
日本人がジャン・クロード・マス氏のキュヴェの費用対効果の良さに気付けば気づくほど、ジャン・クロード・マスのワイン愛好者は年々増えつつある。2000年以降の円安を受け、著名なフランスワイン産地は手が届かないものになりつつあり、コスパの高さは日本人消費者にとって重要な要素である。
彼の今の願いは人に夢を見させるようなワインを造ることだ。
ジャン・クロード・マスのワインが飲めるお店
ビアージョ新宿
東京都新宿区西新宿1-14-17西新宿Ayaビル
はなたれ
横浜市西区高島2町目10-13 横浜東口ビル1階
ディズニーアンバサダーホテル
2-11 Maihama, Urayasu, Chiba 279-8522千葉県浦安市舞浜2-11