シャンパーニュのグラン・メゾン
ルイ・ヴィトンやシャネルのように、シャンパーニュはグラン・メゾンやブランドにしっかりと保護されている高級品だ。シャンパーニュは特に輸出向けに高価格で販売されている。偉大な年のミレジメ(ヴィンテージ)のシャンパーニュを除き、グラン・メゾンは醸造家とともに、毎年異なる収穫年や異なる畑のワインをアッサンブラージュさせて同じ味わいをつくるよう心がけている。各社はそれぞれシャンパーニュに糖分を加える「門出のリキュール」の調合等、企業秘密を持っている。フランスでの競争にさらされたグラン・メゾンは一層の利潤を追求し、アジアへ輸出する傾向がある。輸出量の90%はグラン・メゾンのシャンパーニュが占めている。
シャンパーニュにある300のメゾンのうち、LVMHグループに属しているモエ・ヘネシーのような巨大企業が有名だ。他には
シャルル・エドシック
クリュッグ
ローラン・ペリエ
メルシエ
ポル・ロジェ
ポメリー
ルイ・ロデレール
リュイナール
テタンジェ
ヴーヴ・クリコ
などが挙げられる。
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彼らの成功の起源は創業者の実業家としての功績によるといえる。例えば「シャンパーニュ・シャルリー」を創ったシャルル・エドシックはシャンパーニュをアメリカに広めた人物だ。エドモン・リュイナールはアメリカ大統領だったジャクソン将軍の来賓となった。ロデレールはロシアの皇帝用にキュヴェ・クリスタルという特別なシャンパーニュを製造した。
今日でも、シャンパーニュ・グルミレのように素晴らしいロゼ・シャンパーニュを生産するメゾンの商業的成功がある。グルミレ家は何百本という単位からはじめ、コストパフォーマンスの良さで有名になり、30年後の今では50万本ものシャンパーニュを数多くの大使館や航空会社に届けている。