ボジョレーの帝王と呼ばれるジョルジュ・デュブッフ氏が1月4日に亡くなった。彼は日本だけでなく世界中でボジョレー・ヌーヴォーを広め、ボジョレー解禁を世界的イベントにした立役者であり、彼なしでは今日のボジョレーの成功はなかったといえるだろう。デュブッフ氏は非常に優れたワインテイスターであり、毎年3千万本のワインを販売していた偉大なネゴシアンでもあった。彼はフルーティなボジョレー・ヌーヴォーをポール・ボキューズ氏はじめ、フランス料理界の巨匠に広めることでボジョレーの帝国を築いていったのだ。日本でのボジョレーのお祭り騒ぎも年々静かになっていく印象があるが、帝王が亡くなった後、ボジョレーはどのように変化していくのだろう。ボジョレー・ヌーヴォーから高品質のクリュの魅力に多くの人が移行するはまだ少し時間が要りそうだ。
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