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パリのおすすめビストロ アボルダージュ

サンラザール駅とシャンゼリゼ大通りの間にあるアボルダージュは、いくつもの利点を備えた美しいカフェ。天気のいい日には広いテラスに座り、歴史あるサン・オーギュスタン教会や、樹々に囲まれた公園の眺めを楽しめる。

店内は真のパリのカフェならではの魅力に満ちている。球状のライトに赤い長椅子、錫製のカウンターに戦前の雑誌広告。こうしたインテリアや家具に囲まれていると1930年代の世界にいるような気になれる。

雰囲気はまさにパリのビストロそのものであり、人々の活気に溢れている。ここではカウンターで厨房の様子を見ながらランチやディナーをいただくこともできるし、店内は2部屋ある。どの空間も、美しい料理を囲んで幸せそうにご飯を食べる人たちの笑い声やフォークやナイフの音が混じり合い、心地よい雰囲気に満ちている。

質の高い旬の食材や伝統的なフレンチが好きな人には、アボルダージュを特におすすめしたい。この店にはビストロの伝統的な料理がある。前菜にはハムやサラミなどのシャルクトリ、春のアスパラガス、キャベツの肉詰めなどがある。シェフのダビッド・ペレー氏は伝統的なパリのビストロ料理を作る時、彼ならではのニュアンスを加えている。たとえば「ゆで卵のマヨネーズあえ」のマヨネーズは、絶妙なさじ加減でとても洗練されている。シェフは魚料理にも才能を発揮し、スズキや、とろけるような味わいのスコットランド産サーモンのタタキがおすすめだ。また、彼は牛肩ロースや骨つきリブロースを独特の方法で調理し、肉が最も柔らかい状態になるように、サーブする前に肉を少し休ませる。この店では牛骨つきリブロースは客の前でサーブされる。肉は、今日でも野生味をもつ、先史時代から存在するサレール牛を使用。主人のフィリップ・ポルト同様に、オーベルニュ地方のカンタルが起源の牛である。

アボルダージュはすばらしいワインリストも揃えており、偉大なブルゴーニュワインやボジョレーだけでなく、質の高いボルドーも揃っており、手頃な価格でフランスワインの愛好者を幸せにしてくれる。

パティスリー好きにとってもアボルダージュは素晴らしいアドレスだ。というのはこのカフェはパリはもはや珍しいことに、専属のパティシエがいるからだ。パティシエのエルベ・モローは砂糖の使用を極力減らし、軽やかでフレッシュな味わいのお菓子をつくる才能がある。彼のババ・オ・ラムはうっとりするような味わいで、特におすすめしたいのはパリで一番ともいえるほどもミルフィーユ。

Abordage アボルダージュ

2 Pl. Henri Bergson, 75008 Paris

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