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京都の日仏交流会 ジャン・ジャック・トルショーさん インタヴュー

―京都の日仏交流会はいつ頃から開催されていますか?

「もう13年以上前からやっています。はじめは三条御幸町にあったBCPという
カフェで開催し、それから丸太町にあったC・coquetというカフェ、そして
ここ四条烏丸のカフェ、オーバカナルで開催するようになりました。」
―こういった集まりを開催しようと思ったきっかけは?

「かつてパリにサン・ジャックというカフェがあり、そこでも水曜日にカフェで
日仏交流会を開いていたんです。その集まりに参加して、こういう風に集まるのは
素敵だなあと思ったので、京都でもやってみようと思ったんです。」

reunion francojaponais

―日本だとカフェでイベントをしようとすると、貸し切りにしたり、団体料金をとられたりしますが、ここではそうならないのでしょうか?

「普通の店はやはりどれくらいの人数で予約するのか聞いてきますよね。
でも交流会に来る人数は10人から40人といった具合なので、正確に人数を把握して
予約するということが難かしいんです。だからといって、こういう風に
やらせてくれるお店をみつけるのは簡単なことではありません。
はじめに交流会を開催していたBCPというお店は、シェフがフランス人だったし、
フランス風のカフェだったので、日仏交流会の考えを気に入ってくれて場所を
使わせてくれたんです。今集まりを開催しているオーバカナルも、水曜の晩には
私たちのためにいくつか席を確保しておいてくれています。要はお店の主人が
趣旨を理解してくれ、やってもいいよといってくれたらそれでOKというわけです。」
―こうした集まりは京都だけですか?

「日仏交流会自体は大阪や神戸でもやっています。そちらの場合はどちらかというと
パーティや飲み会といった雰囲気で、ここのカフェで誰かと出会って話をしよう
という感じとは雰囲気も違うようですね。」
―「オーバカナル」で開催している理由は?

「ここはとてもフランス的な雰囲気だし、京都の中心地である四条烏丸の
駅からも近く、アクセスがとてもいいからです。」
―13年も続けるのは大変でしたか?

「正直ちょっと大変でした。参加してくれる人は沢山いますが、会を続けるために
手伝いをしてくれる人を探すのはけっこう難かしいんです。ちょっとしたこと
なんですが、例えば会の告知をしたり、友達を誘ったり、facebookに載せて
コメントしてくれたりだとか・・・私ももちろん告知しますが、いつも書くのが
私だと、またトルショか、と思われてしまいます。だから私だけでなく、
誰かが勧めてくれること、それがとっても大切なんです。」
―それでも続けていくことにやりがいはありますか?

「もちろんありますよ。ここに来たら友達にも会えるし、フランス人とも
会えるからストレス解消にもなりますね。それにほら、若い女の子たちも
一杯来るしね。ここで出会って結婚したカップルも一組いるんですよ。」
―トルショさんはAJ―Franceという語学学校を経営されてますが、
学校と交流会とは関係があるんでしょうか?

「ほとんどありません。これは私の趣味みたいなものですね。
私はこの会で儲けようとかこれをビジネスにしようとは思っていません。
ここでは各自が自分の飲み食いしたものをカフェの会計で支払うだけです。
別に語学学校の生徒を見つけようと思って開催しているわけでもないし、
学校の生徒には、もしもっと会話したかったらこんな場があるよと
伝える程度です。あくまでも個人的興味で開催している会なんです。」

ーありがとうございました。

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