paris-bistro japon

パリのカフェのテラス La terrasse de café

パリのカフェのテラスは18世紀に出現し、19世紀にはオペラ座近くのグラン・ブルヴァールで黄金時代を迎えることになりました。テラスでは、目の前を行き交う人たちを眺めながら、心地よく食前酒を楽しむことができるのです。カフェのテラスは、パリという街にとって、美しい女性の口紅のようなもの。テラスはパリのイメージにぴったりと結びついて、人を魅了するものなのです。

大理石の丸いテーブルが2つと藤椅子3組。これが店の前に出ていれば、カフェが開店している印です。誰も座っていないテラスですら1つのサインであり、あなたに対する呼びかけなのです。

terrasse4

 パリのテラスは減るなんてことがありません。それどころかどんどん数が増えています。2000年代からパリの街路は、透明なシートで周りを囲って外気を遮断し、ガスヒーターで中を暖かくした、
新しいタイプのテラスで知られるようになってきました。というのもテラスは店内でタバコを吸えなくなった愛煙家たちの避難所となり、冬でも人で溢れることになったからです。2008年1月に施行された公共空間での喫煙禁止条例は、こうして冬でも満員のテラスを幾倍にも増やすことになったのです。

 カフェ側にとっては、テラスがあれば、店の売上げが2倍に増える可能性があるのです。運良く歩道に面した敷地をもったカフェにとっては、テラスというのはまさに金のなる木なのです。そういうわけで、現在パリのカフェ組合は、テラスはカフェに属しているのだと訴えているのです。

 2011年には新しい規則も登場しました。パリ市がテラスのガスヒーターを禁止するというのです。将来的にはそれらは電気ヒーターになるでしょう。プラスチックの透明の覆いも、今後どのようにしていくか検討中だそうです。

テラスでの料金に要注意!

 テラスや店内での料金は、カウンターでの料金よりも高くなります。カウンターでのエスプレッソが1ユーロの場合、テラスでは2ー3ユーロするのが普通です。

Quitter la version mobile