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馬肉のスキャンダルに襲われたパリの農産物サロン

フランス人は農産物サロンが大好き。今年も70万人以上の人たちが、異なる種類の牛や豚、羊を眺めて楽しみ、地方の産物を味わいにサロンまで足を伸ばしました。

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農産物サロンにやって来たモンベリアード牛

とはいえ、今年のこのイベントは、調理済み食品に使用されていた肉の出自に関するスキャンダルで台無し気味。というのも、何百もの調理済み食品の中に、ルーマニア産の馬肉が使用されていたか らです。これはヨーロッパ中にショックを与える程のスキャンダルになりました。ネスレのような多国籍企業さえ、調理済み食品を回収する自体となったので す。スウェーデンのIKEAも、レストランのミートボールを回収するはめになりました。

牛挽肉の調理品

それはフランス人が馬肉が好きじゃないから?そういう訳じゃありませ ん。フランスには馬肉を扱う肉屋がずっと存在していたのです。争点となっているのは生産物偽装の問題なのです。そのため、主要な食品工業は、フランス産牛 肉の使用を誓うことになりました。けれども事態は悪化しています。スキャンダルから3週間が経ち、ラザニアをはじめとする牛肉ベースの調理済み食品の売り 上げは大幅減少。特にフランス南西部の大きな農業協同組合、スパンゲーロは、表示を偽装した疑いが持たれています。


質のいい豚の生産者。豚は暗い空間に閉じ込められることなく、藁の上で飼育される。

 

タルヌ県の山でのびのび育つリムーザン牛

これは肉の消費をやめさせようとしているベジタリアンにとっては有利 な議論に映ります。しかし、家畜の飼料が大幅に値上がりし、商売が立ち行かないフランスの零細農場経営者にとっては状況をより悪化させるだけ。酪農家や豚 肉の生産者にとっても同様です。何もかもがちっともうまくいきません。こうして小さな農場は姿を消しつつあるのです。広大な耕地で穀物とジャガイモを栽培 可能な農家だけがより一層豊かになり、8倍もの金額を稼ぎ出しています。同様の傾向が続けば、フランスの食料や景観における農業多様性は危機にさらされる ことでしょう。そしていつしか農産物サロンも、見せかけだけのものになってしまうのです。


牛の乳を搾っている生産者

大規模農園で小麦を収穫するコンバイン

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