ランジスは「パリの胃袋」と呼ばれる卸売市場。パリの中心部、レアルにあった卸売市場が1960年代後半にパリから南に10キロの場所に移転してできたヨーロッパ1の巨大な市場。最高の肉や魚、家禽類が揃っており、新鮮さと多様な品揃えを何より大切にしている。青果、魚介、肉、家禽類、チーズ部門と合わせて234ヘクタールあり、真夜中に大型トラックが行き交いクラクションを鳴らす姿はまるで1つの街のよう。ここでは1万2千人が働いており、市場の中にあるカフェはフランス国内でのエスプレッソの売上高1位を誇る。
卸売業者だけでなく、個人でも入場可能だが、料金所での支払い方と市場での交渉法を知らないと買い物するのは難しい。というのも料金が常に明示されているわけではないからだ。レストラン業者はランジスの売り上げのうち30%を占めている。新鮮な旬の素材を扱うパリのビストロやレストランは皆この市場から仕入れるものだ。ここではフランスで最高の、もしくはヨーロッパいちの素材を見つけられるから。
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※2014年の秋にエネルギッシュにランジスを案内してくださったサヴィのオーナーシェフ、リオネルさんは2015年1月に急逝されました。心よりご冥福をお祈りいたします。リオネルさん亡き後もサヴィは彼のエスプリを受け継いで営業しています。シャンゼリゼ訪問の際はぜひお立ち寄りください。