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サヴォワのエメンタルチーズ AOP Emmental de Savoie

スイスのエンム渓谷が起源のサヴォワのエメンタルチーズは、グリュイエールチーズの仲間。加熱され、プレスされて、中に穴があるチーズです。この歴史は中世にさかのぼり、フランスのエメンタルの中では一番の古株。とはいえ、真に生産が始まったと言えるのは19世紀になって、スイスからの移民がやって来てからだといえるでしょう。搾乳のあとに余った牛乳は、ヴァシュランチーズ(コンテとボーフォールの共通の祖先)の生産に役立ち、チーズ製造者の間で共通して行われてきました。

 サヴォワのエメンタルは、サヴォワのチーズの中でも最大。70~80キロの臼型で、直径は75センチ、厚さは25センチ。1つの臼型を生産するのに千リットルもの牛乳が必要です。これは他のエメンタルよりもフルーティな香りがします。1年あたり、3千トンのエメンタルが生産されます。1996年からは、このチーズはAOCの恩恵を受け、端のところに赤いマークでサヴォワと印されてします。

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