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ラルカード・オスマン L’Arcade Haussmann

プランタン百貨店とギャラリー・ラファイエットの目と鼻の先に、自家製にこだわるビストロがある。溢れる程カフェやビストロが並ぶパリでは似たような外見の中からいい店を選び取るのは難しい。「ラルカード・オスマン」は外見こそ普通のカフェだが、この店の料理からは食欲をそそる香りが漂い、他の店とは違うというのがよくわかる。

2014年にこの店を購入した主人のジャン・フィリップ氏とローランス氏は自家製メニューにこだわって、料理もデザートも全て厨房で作られている。彼らの出身地、カンタル地方のお肉を使った自家製カンタル・バーガーからはジューシーな香りがぷうんと漂う。

パリに来たならフランス人に愛される、あまり気取らない店に行ってみたい、そんな人にこの店はおすすめだ。ギャルソン達の呼び声に、長いL字型カウンター、エスプレッソマシンの音、そしてフランス人たちの楽しそうな話し声。オスマン大通りに面して光がめいいっぱい差し込む店内は明るく活気に満ちており、そんな光景を眺めていたらああパリに来たんだなあと実感できることだろう。料理が次々と厨房から表れるこの店は提供時間も早いため、目の前にあるサン・ラザール駅発の列車を待つ時にもおすすめだ。忙しいパリジャン達の日常を観察しながら、自分もワイン片手に美味しいものをさくっと食べ、エスプレッソを流し込む。そして次の目的地へと進んでいく。そんな幸せもフランス流。

ランチは本日のメニュー+デザートのセットで18€とリーズナブル。ブランダードという魚のグラタンは、外側がカリッと焼かれ、中はふんわり、バターの風味がふわっと漂い、塩加減も丁度よい。その他メインのおすすめとしては牛生肉のタルタル、ボリュームたっぷりの自家製バーガーなどがある。軽めのものがよければハムやチーズ入りのサラダ(12.5€~)や、サラダたっぷりのトーストも。この店はワインのセレクトが充実しており、10種類以上のワインがたっぷりしたグラスで楽しめる(3.9€~)。ロワール地方の香り高いピュイィ・フュメすら、グラス5€で味わえるので、是非食事のお共にワインを味わってみてほしい。

デザートももちろん自家製で、クレープは本当におすすめ。生地はしっとりしていて厚みがあり、そこに甘いソースがからまるとうっとりする味わいに。クレープは4€からで、ジャムやショコラなど、様々な味が選べる。また、パリで有名なベルティヨンのアイスクリームもゆっくり座って味わえる。

 

ランチのコース(18€)は11時半~16時まで。ランチコースは平日のみ

ラルカード・オスマン L’Arcade Haussmann
住所:82, Boulevard Haussmann 75008 Paris
電話 : 01 43 87 48 42
メトロ:St.Lazare, Havre Caumartin

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